砂礫のアリア 1

 悲鳴、怒号、木箱が壊される音。刀槍の音もわずかに聞こえる。まだ、誰かが抵抗しているのだろう。
 隊商を襲った賊が、積荷を劫掠しているのだ。
 しかし、自分にはどうすることもできない。崖道から滑落した時に、おそらく木の枝に挟むかどうかして捻ったのだろう。足首が不快な拍動痛を主張していた。繁った木々が緩衝したか即死は免れたものの、打撲だらけの身体は軋み、息を吸い込むだけで胸郭に凶悪な疼痛が走った。蔓の絡んだ木々に囚われ、半ば宙吊りのまま身動きもならぬ。剣はまだ手の中にあったが、立ち上がってそれを振るうような力は残されていなかった。取りこぼした荷を捜して連中がこちらへ降りてくれば、応戦するのは不可能だ。殺されるしかない。
 ああ、ここまでか。
 至って冷えた感慨とともに、良く晴れた空が暮れゆくのを漫然と見つめた。賊の凶刃を免れたとしても、動くこともままならぬ身でこんな山中に置き去りとなれば、獣の餌食となるのは避けられぬ。
 莫迦なことをしたものだ、と声もなく嗤う。
 神殿に寄留していれば、飼い殺しの身とて命を喪うことなどなかったはずだ。それを、竜禅の国都天河への留学を名目に神殿を出たのは他ならぬ自分。誰を怨むこともできぬ。
 でも、もう…あそこにいることには耐えられなかった。
 剣を持った手が痺れかけている。息を詰めて剣を引き寄せ、身体に纏わる枝を切り払った。巧く力が入らないが、なんとか蔦と樹木のかいなから遁れることはできた。だが、立ちあがろうとして左の足首の痛みに阻まれ、下草と落葉に覆われた地面に這いつくばる。
 折れているかどうかは…判断がつきかねた。
 他でもない。我の力無きが故。
 力の入らない身体を草の上に横たえて、もう一度天を仰ぐ。その時、小枝の折れる音がした。

***

「リヒャルト…この、人でなしめ!」
 イエンツォ郷でラオと尊称されるシェンロウ。白髯をたたえた初老の人物である。
 普段はその外見に見合った至って穏やかな人物である。そのシェンロウが青筋を立てて怒号を発するなど、郷の者が見たら目を丸くしたことであろう。
 その怒号を頭から浴びた格好の男は、降りかかった火の粉を払うふうに錆色の髪を掻き上げると、辟易したように椀の酒を呷った。
ひとでなしというならお前も同じだろ、ホランィ沈琅シェンロウ
「儂のは本名だ、莫迦者。怪狼フェンリスウォルフというより人喰い狼め、あんな年端もいかん孺子こどもになんてことを!」
「そう怒鳴るな、頭の血管がブチ切れるぞ。
 足の怪我は見つけた時にはもう負っていたんだ。同行していた隊商は鏖殺されていたし、動けないようだから拾ってきたんだぞ。それは普通、人助けって言わんか?」
「動けないのをいいことに無理矢理喰ったりしてなければな。あの傷がすべて崖から落ちた所為とでも言うつもりか。医者の眼を舐めるな。
 まったく、最近少しは落ち着いたのかと思えば…」
 男はシェンロウの叱責を毛筋も気にした様子はなく、喉奥で笑いながら椀に新たな酒を注いだ。その頬には刀傷があり、本来なら端正といっていい造作に怪狼フェンリスウォルフ異名ふたつなを裏切らない凄味を与えている。怪狼リヒャルトリヒャルト・デア・フェンリスウォルフ。傭兵・暗殺を生業なりわいとするアースヴェルテでも特級の切り札とされる男であった。
 技術うでのほうは確かであったが、何分にも放縦な男でもともと山賊と大差ない筈のアースヴェルテでさえ、その素行は眉を顰められる。
「人聞きの悪い。こっちは助けてやろうと思ったのに、刃物を持ち出したのはあれのほうだぞ。ああ、それで少々むっとしたのは確かだな。少しおとなしくさせるだけのつもりだったんだが…存外上玉だったんでつい…な。
 だが、素地はいい。具合・・の話じゃないぞ。みてくれ、この傷。この俺に傷をいれてくれた奴なんか久し振りだ。ああ、あとでこっちの手当も頼む」
 血の滲んだ二の腕を示して笑う。袖に隠れていて判らなかったが、そう深くはないにしろ確かに刀傷だ。可哀想に、必死に抵抗したのだろう…だが、油断していたにしてもリヒャルトに手傷を負わせるとは。
「洗って唾でもつけとけ、この鬼畜!
 …それで?どうするつもりだ。まさか素地がいいからといってアースヴェルテへ連れて帰るつもりじゃあるまい」
「まさか。瓜坊アーニィひとりでも持て余してるのに。
 さて、遊郭にでも売り飛ばせば高値がつきそうな見目と身体ではあったが…って、待て、そんなもの振り上げてどうするつもりだ。冗談だというのに。
 済まんが暫く頼む、シェンロウ。さしあたってまともに歩けるようにならなきゃどうにもなるまいし、その間に身の振り方を決めさせればいいだろう。おれは一度根城ルフトシャンツェへ戻って報告をいれてくる」
 あまりな言い種に発作的に手近な酒甕を振り上げたシェンロウだったが、さしあたってこんな甕で殴りつけたくらいで治る性癖でもなかろう。とりあえず床に降ろした。
「最初から儂に押しつけるつもりだったな? …まあいい、係累がいるなら送り届けるくらいまでは面倒を見てもよいさ」

***

 シェンロウはもともとアースヴェルテに属する者ではない。竜禅よりもさらに西方の島国の出身で、大陸へ渡り流浪する間にアースヴェルテと関わりを持ち、傭兵・暗殺業そのものではなく後方支援を請け負う立場としてイエンツォ郷に居を定めたのだった。
 大陸を身ひとつで流浪していただけあって相応の膂力もあり、今でこそ品の良い好々爺のような風体でありながら酒甕ならぬ大剣でも片手で振り回す。しかし進んで荒事に関わることはなく、人当たりも良いから郷の中でのまとめ役のような立場を担い、昔商っていた薬種・生薬の知識と経験を元に医者もしていた。
 そのシェンロウのもとに、アースヴェルテの組織の一員であるリヒャルトが怪我人を連れて訪れたのである。
 アースヴェルテに属する者の移動手段にもいろいろあるが、リヒャルトはおおむねかちか騎行だったから…シェンロウの家に突然幌馬車で乗り付けた時には何事かと驚いた。しかし、藁の敷かれた荷台を見て状況を察する。
 傷つき汚れた旅装の少年。年の頃は十四、五というところか。汚れ破れてはいても仕立ての良い衣服から見て、相応の身分ではあろう。木の枝に掻かれたと見える傷や土埃にまみれた様子から、峠道での転落が窺われた。加えて矢が突き立ち、刀傷や棍棒の打痕の残る馬車を見れば、西方行きの隊商に同行して竜禅あたりへ遊学にでも赴く途中、隊商ごと盗賊に襲われた…というところだろうか。
 リヒャルトはその推測を概ね肯定し、シェンロウに治療を依頼したのだった。リヒャルトの素行を知っていたから微妙な違和感は感じたもののの、シェンロウは詮索よりも手当を優先させた。
 少年は辛うじて意識はあったが、足を傷めて歩行が困難な状態だった。これは、荷馬車にでも乗せるしかなかっただろう。ただ、肋骨も傷めているようだし、荷車に藁を敷いただけの上で長時間揺られた所為か、ひどく衰弱していた。
 ともかくも少年を運び込み、傷を手当てしようとして…シェンロウはアースヴェルテでも特級の切り札でありながら随一の問題児でもある男の素行がまったく是正されていなかったことを知った。
 縫わねばならぬほどの傷はなかったが、切創、挫創、擦過傷といった数え切れない傷に加えて明らかな陵辱の痕跡があったのだ。
 アースヴェルテは傭兵組織だ。少人数の部隊で戦に関わることもあれば、リヒャルトのように単独で行動し暗殺を請け負う者もいる。組織の者ならば斬った張ったは常のこととはいえ、明らかに戦えない者への暴力は…シェンロウとしては首肯しかねた。
 ともかく傷も含めて身体を洗わせ、手当の必要な傷を処置して衣服と薬を与えて休ませた。旅塵を落として服を替えさせると、つやの良い金褐色の髪は緩く波打ち、挙措端正で相応の出自が窺えたが…その両眼には痛々しい程に光がなく、色彩も判然としない程であった。無理もない。
 …かくて、少年を別の部屋で休ませたシェンロウが、居間で勝手に酒を汲んでいた横着な客に酒甕を振り上げる事態となったのだった。

***

 その夜は薬が効いたのか、よく眠ったようだった。
シェン大夫せんせい1
 リヒャルトとの会話を聞いていたのか。翌朝、目覚めた少年はきれいな竜禅語でシェンロウにそう呼びかけた。外見はどう見ても竜禅の人間ではないから、何処かで言葉を習ったと見るべきだろう。そんなことができるのは少なくとも領主・貴族階級の子弟…普通なら護衛がつく身分であることは間違いない。だがそれにしては随分と腰が低い上、年齢としては孫に近い所為もあって、惻隠2の情が先に立つ。
「まだ足には痛みがあるだろう。無理に歩くと長引く。動きたければ杖を都合するから、とりあえず今日は大人しくしていなさい」
「…知道了わかりました
「大変な目に遭ったな。何処か、消息を伝える先があるなら聞いておくが…」
 少年は静かに蒼ざめた後、表情を硬くしてかぶりを振った。
 ――――――事情ワケありか。
 ある程度予測はできていたとはいえ、少々面倒なことになったものだ。
 何かを諦めたように目を伏せ、緩々と牀に身を横たえる少年を見遣り、部屋を出ようとして…ふとシェンロウは連絡先よりも先に大事なことを訊いていなかったことに気づいた。
「…そういえば、名前を訊いていなかったな」
 言われて初めて、少年もまた自身が名乗っていなかったことに気付いたようだった。胸郭の痛みに少し眉を顰めながら再び起き上がる。立ちあがることはできなかったが、シェンロウの方を向くと、体動に不自由がある中で居住まいを正して言った。
「…私は、サーティスといいます。シェン大夫せんせい

***

 治安の良いことで定評のある大陸街道でも、出る・・時には出る・・
 リヒャルトは一仕事終えてアースヴェルテまで帰る途中のことだった。岩がちな山肌を縫う峠道。岩剥き出しの法面のりめんは、よく見ればその上にもう一本の細い道がついている事が判る。余程道に慣れた者しか通わぬ間道。そういった場所に、往々にして盗賊が伏せるというのは常識ではあった。しかし、規模の大きな隊商であること、相応に護衛をつけていたことにおごったものか。
 リヒャルトがそこを通りかかったとき、既に劫掠は終わっていた。
 抵抗する者は殺され、しない者は捕らえられ奴婢として売られる。欠伸が出るほどにありふれた光景の名残がそこにあった。めぼしい荷は奪われ、馬も連れ去られる。後には累々たる死屍と空っぽの荷馬車が放置されるばかり。
 邪魔くさい。
 道を塞ぐ荷馬車を退けようとして、リヒャルトはふと法面の反対側、こちらは灌木の林になっている崖側に眼を奪われた。灌木の枝が折れている。何かが落ちた痕跡だ。積荷が崩れて落ちたか。ならば、盗賊の略奪を免れた拾い物があるかも知れぬ。
 灌木に遮られてすぐには見えなかったが、然程高低差はなかった。飛び降りれば怪我は免れまいが、灌木に掴まりながら降りれば降りられないことはない。
 峠を越えたら役人に一報入れてやらねばなるまいが、拾い物があるなら拾っておこう。そんな軽い気持ちでリヒャルトは乗騎を手近な木に繋いで斜面を降りた。
 だが、そこにあったのは積荷ではなかった。

***

 アースヴェルテの本拠・ルフトシャンツェは、荒涼たる岩山の中腹にある。
「おぅ、まだ生きてたか、アーニィ」
 小屋の前でナイフの手入れをしていたその少年は、リヒャルトの姿を認めて熱のない挨拶をした。
「…おかえり。リック」
 がっしりとしてなお敏捷性をもつ、総身が強靱な発条ばねのような体躯に鳶色の眼。錆色、というよりなお黒く…肥沃な大地の色をした、強い癖のある髪を短く調えている。一見青年とも見えるが、実はまだ少年と言われる年頃であった。
「…またどっかで道草食ってるって、おさがカンカンだったぞ」
 手許のナイフから視線をはずすことなく、少年がさらりと言った。
「うわ、信用ねぇな」
「信用ってのは実績があって初めて成立するものだってさ」
「お前最近、言うことに可愛げがなくなったな」
「お陰様で。可愛げとか要らねえよ。俺ならあんたに喰われる・・・・心配がなさそうだって理由で、あんたに預けられたらしいからな」
「…そういやぁ、そんな話もあったな」
 まったく悪びれず、リヒャルトが笑う。
「何か食べる?」
 少年が初めて顔を上げ、研ぎかけのナイフを措いた。
「いや、後でいい。一応おさの機嫌をとってくるさ」
 リヒャルトがするりとその脇を抜けて小屋の傍の洞窟へ足を向ける。…が、不意に体を躱した。
「…チッ」
 少年が舌打ちする。すいと身を躱しただけに見えたリヒャルトの左手が少年の利き手を抑え込んでいた。少年の手には、先程まで手入れをしていたナイフよりまだ小型・細身の投げ刃スローイングダガーが握られている。リヒャルトがくすりと嗤った。
「台詞の割に殺気がだだ漏れだ。アーニィ。だからお前、いつまで経っても瓜坊3なんだよ」
 そう言って、アーニィと呼ばれた少年の抑え込んだ手からするりと刃を抜き取った。刃をまじまじと眺めてまた嗤う。
「それと、いちいち修練用だからって刃を潰さんでいい。とりあえずお前の刃に当たる程なまっちゃいないし、当てられる程になったら俺も終わりって事だ」
「…何か腹立つ」
「事実だ、受け容れろ」
 リヒャルトはにやりと嗤って動きを封じたままの少年の手を軽く捻った。その動作は至って軽かったが、かなりがっしりとした体格の少年があっさりと投げられる。しかし投げられたほうもさるもの、空中で体勢を立て直して着地したかと思うと攻撃に転ずるべく姿勢を下げた。
 しかし、リヒャルトに奪われた手練用の刃を受け止める動作で結局崩される。リヒャルトに投げ返された刃を器用に指先で挟み込んで止め、すこし口惜しげに唸ってから…むくれたように向こうを向いて武器の手入れに戻った。それを見てまたリヒャルトが笑う。
「長も欲深なんだよ…お前の素地がいいのは認めるが、何もかもやらせようとすると無理がくる。カッツェのおもりだけにしときゃいいものを」
「何で!」
 少年が声を荒らげて振り返る。
「まあ、そのうち判る」
「そればっかり」
「仕方ねえだろ、口で説明して判るもんじゃない」
 リヒャルトは笑いながら言い、その話を打ち切った。

***

「ご機嫌よう、世界蛇ヨルムンガンド。今日も元気に蜷局とぐろ巻いてやがるな」
 洞窟の最奥、遮光性の高い几帳で囲まれたその場所には毛皮が敷かれ、椅子と机が置かれている。椅子の上には一人の老人が座していた。
 多少痩せてはいるが、がっしりとした上半身の骨格は往時の筋骨隆々とした姿をしのばせる。しかし下肢はそれに比べて皮膚の色も悪く、痩せ方も極端だ。その老人がリヒャルトの口上に露骨に眉を顰めて言った。
「蜷局巻いてて悪かったな、こちとらお前ほど身軽でないから座ってるだけだ。ほっとけ」
「気を悪くしたんなら謝る、コンラート。元気そうだなと言いたかっただけだ」
 アースヴェルテのおさ世界蛇コンラートコンラート・デア・ヨルムンガンド。戦傷がもとで下肢が不自由にはなったが、大陸に冠たる傭兵組織としてのアースヴェルテの信頼を揺るぎないものにしている傑物である。
「それと、少しは立場ってものを弁えろ、怪狼リヒャルトリヒャルト・デア・フェンリスウォルフ。ちっとは真面目に若い者の面倒を見んかい。今回の仕事、またアーニィを置いていったな?」
「連れあるかにゃならんような子供でもないさ。留守番くらいできる。…てか、傭兵稼業おもてのほうで使ってやればいいだろう。十分使い物になるぞ」
「いい加減真面目に仕込め・・・と言ってる」
「技術だけなら相応に。ウチアースヴェルテの中でも、俺を殺せるのはあいつくらいだろうよ。…でもまぁ、真面目な話…あいつ、裏仕事には向かないぞ。人が好すぎる。他人事ヒトゴトの間は冷静にモノ考えられるくせに、我がことになると真っ正直過ぎるんだ。大体名前からして向いてないだろ。
 あれは盾だ。剣じゃないな。ヘンに歪めたくなきゃ表仕事か、あんたの大事な孫カッツェのおもりだけに専念させとくのが無難だぜ。真面目なだけに、いつか何かに絆されて裏切られると…跳ね返る・・・・かもしれんが」
 コンラートはこめかみを揉んで唸った。
「お前が言うと冗談に聞こえん」
「冗談なもんか。ああいう手合いは化けると怖いぞ」
「…一応言っておくが、面白半分で壊す・・なよ」
「いつも思うんだが…コンラート、お前俺を何だと思ってるんだ」
魔法の綱グレイプニル4でもないかぎり繋いでおけん、危険極まりない狼」
「まんまかよ」
「文句は己の素行を改めてから言え。シェンロウから使い鳥で連絡が来てるぞ。堅気の者に対する狼藉は如何なものか、とな。今度はアーニィと幾らも違わないような子供だと?お前、どこまでケダモノだ」
「だからあれは…ったく、シェンロウの奴も酷えな。…で? それでもコンラート、あの瓜坊アーニィは俺のところに置いておくのか?」
「仕方ないだろう。他に適任がいない。それにまぁ…付き合いが長くなったもんで、これでもお前の好みと苦手はよくわかってるつもりだがな」
 コンラートが嗤う。揶揄うつもりが見事に切り返され、リヒャルトが舌打ちした。
年古としふりた大蛇は始末に悪いな」
「始末に悪いのはお互い様だ。化け狼フェンリスウォルフ。とりあえず、アーニィについてはもう暫く仕込んでみてくれ。今のところ、カッツェの傍に置いておけそうなのがあれ・・ぐらいなんだ」
「わかったよ、爺莫迦じじばかめ。しかし…あまり期待するな?」

  1. 大夫…医者のこと。名前+大夫、で医者を呼ぶときの○○先生、という呼称に相当。
  2. 惻隠…他者に対する憐れみ、相手の身になって同情し、情けをかけること。
  3. 瓜坊…猪の仔。子供の間は背中に瓜に似たスジ模様があることからこう呼ばれる。
  4. グレイプニル…ご存じ、フェンリルをラグナロクまで戒めていたという、闇の妖精ドヴェルグ謹製の魔法の綱。