少女は、今度は逃げ出しはしなかった。ただカヲルを見て、これも数度の逡巡の後、口を開く。
「・・・・あなた、だあれ・・・・・?」
 真摯な紅瞳をうけとめ、カヲルは頭に響くような自分の鼓動を聞きながら・・・ゆっくりと息を吸った。
「僕はカヲル。渚カヲル。…君を、待ってた」
「私…を…?」
 紅瞳が見開かれる。
「…えっと、私…」
 少女は必死に言葉を探していた。カヲルはそれを静かに待った。
「…私は、レイ…綾波…レイ」
 それだけの言葉を絞り出すのに、少女が多大な努力を必要としたことを…カヲルはその少女の必死な表情から理解した。
 何故だろう。「学校」で出会う皆よりも、ひどくクリアに伝わる。少女が賢明に何かを伝えようとしている、ということを…傷みすら伴うような鮮明さで理解出来る。こんなことは、かつてなかった。
「…レイ…」
 その名を口にした時、カヲルは胸奥に灯が点ともるのを感じた。
「きみに、逢いたい…って…そう思ってた」
「私…に…?」
 見開かれた紅瞳。鏡の中では倦むほどに見たもの。しかしそれが、こんなに美しい色彩であると思ったことはなかった。
 少女が廃船から身を離し、カヲルに数歩近づく。
「カ…ヲル…」
 少女がしろかいなを伸べる。不意に砂に足を取られ、ふらついた少女をカヲルが支えた。
「レイ…」
 それは幻ではない。温かみをもった腕。
 カヲルは、その温かさを抱き締めた。


Akino-ya Banka’s Room Evangelion SS 
「Angel’s Summer」
夏服 最後の日 Ⅲ

 爆心地グラウンド・ゼロにあった研究所…そこは、ある企業が運営する研究所であったという。『隕石の落下』で街もろとも木っ端微塵になったが、その遺族と『奇跡の生存者』達にその企業が手厚い保護を行ったことで…その不自然さが黙殺された。
 街一つが吹き飛んで、その生存者が二十人に満たない。それは、一つの街が忽然と消えたというに相応しい事件であったはずだった。その場所は、十数年を経て今や新都としての造成が進んでいる。
 過密の関東に贅沢な程のまっさらな平地が出来たのだ。目を付けられるのは当然とは言え、旧都市の住人とすれば釈然としないに違いない。…だが、残された『生存者』は年端もいかない子供達ばかりで…声をあげるには無力な存在であった。
 加えて、ほとんど係累もいない状態で放り出された子供達を保護・養育したのもその企業ときては…何も言えないのは自明であった。
 しかし、タカミは事件の状況を調べるうち…事件が隕石落下などではなく、研究所が何らかの事故を起こして爆発を起こした事情を知ってしまった。
 研究所で扱っていた生体標本サンプルが何かの理由で指定区域外へ漏れたため、熱滅却処理が実行された。ただ、その処理が想定外に拡散してしまったことが、研究所はおろか街一つ消滅させるに至る大惨事をひき起こしてしまったのだ。
 『生存者』たちが隔離され、保護されたのは…おそらく感染を疑われたため。
 確かに子供達は少なからず身体的にも精神的にも外傷を受けていたし、隔離環境で生活せざるを得なかったといえば一応の筋は通る。
 しかし、ひとつにはデータ収集の意図があったことは疑ってしかるべきだった。

***

 タカミは、朝靄に包まれた海岸線を注意深く歩いていた。
 廃船の横たわる砂浜。そこから程近い場所に、その別荘はあった。
 いわゆる別荘地だ。普段は幽霊屋敷のような建物も、この季節は俄に体裁を整える。持ち主の懐具合によっては、廃屋と紛うような姿を晒していることもあるが…その建物は、手入れが行き届いていた。ほぼ一年中、誰かが暮らしていると考えて良い。
 相応の財力を窺わせる門構え。
 真正直に門扉をくぐったりはしない。事前に走査スキャンした警備網をすり抜けて、タカミは敷地に侵入した。
 広壮な別荘。セキュリティは財力に任せて、というより、部外者の侵入をとことん嫌った結果という印象が強かった。鉄条網がないのは外見みてくれを気にしたに過ぎないのではないかと思えるほど。
 何を、隠している?
 タカミはタケルほどに腕っぷしは強くないことを十分に自覚していたが、身の軽さだけには自信があった。本当に様子見のつもりだった。街中なら侵入しやすいカメラは山程あるが、こうした人里離れた別荘地の場合…標的にする個人宅の防犯カメラくらいしかないから中々にやりにくい。それでも一旦内部へ入ってしまえば、やりようはあった。
 広い庭。植栽も丁寧に手入れされ、あまり隠れるところがない。木陰に身を潜めたまま、タカミは背にしたワンショルダーのバッグから簡易端末タブレットを引っ張り出した。バッグを下ろさなくても端末が出せる、という謳い文句はさしあたって嘘ではなく、仕事でも結構重宝していた。こんな用途になるとは思ってもみなかったが。
 邸内のネットワークに侵入…接続確立。セキュリティの稼働状態確認。警報アラートの発生なし。
 タカミは細く息をついた。…が、次の瞬間思わず呼吸を詰める。
 ウッドデッキに面したテラス窓が開き、誰かが出てくる。…大丈夫、動かなければ見えない角度。まだ、朝靄も濃い。
 邸内のカメラを動員するほどの暇が無い。小さな鏡でその方向を探った。
 白いスラックスと、ノースリーブのカットソー。起き抜けという格好ではない。ここの住人にしてはやや改まった感のある服装だから、昨夜ここに泊まった来客というところだろう。出てみたものの、思ったより涼しかったのか一度屋内へ入っていく。
 潮時だ。接続が確立出来た以上、ここで長居してもリスクが跳ね上がるだけ。
 端末を仕舞って、敷地外へ退避する算段を始めたとき…思ったより早くその人物が薄手のカーディガンを羽織って出てきた。デッキにあったサンダルを引っ掛けて庭へ降りる階段に足をかけ、周囲を見回す。誰かを捜すふうではあった。
 今度こそ、タカミは呼吸を停めた。…その人物を識っていたから。
「レイちゃん、庭にいるの?」
 その声も。脱色された金色の髪も。瞳も。
 眩暈に似た感覚に思わず両手を握りしめ、背を木の幹に押し付けてようやく踏みとどまった。そうでなければ、その場でへたり込んでしまいそうだった。
 予想できなかった訳じゃない。そうじゃないといい、と心のどこかで思いながら、可能性が排除できないことは認識していたつもりだった。
 レイというのは、カヲルが逢ったという少女の名前だろうか。庭に降りて数度呼びかけ、表のほうへ向けて歩いて行った。
 足音が遠ざかるまでの十数秒。本当に、呼吸いきもできなかった。気配が消えてから、敷地外へ移動。大丈夫、センサーの類には触れていない。
 敷地を出て、万が一職務質問に出くわしてもシラが切り通せる距離がとれたと確認できた時…タカミは思わずその場に座り込んでしまった。身体の震えが止まらなくて、膝を抑え付ける。
 長い時間のあと。思わず零れたのは、その名前。
 何度も呼んだ。何度も。いつもなら、呼吸するように自然に出てくる筈のその名前が…喉奥で支つかえていた。声に出すことで、絶望的な何かを確定させてしまいそうだったから。
 …それでも、そうせずにいられなかった。

***

 出会ったのは大学だった。
 彼女が既に院生で、タカミは入学して間もない頃のことだ。
 企業体の意図を探るため、高校も行かずに繰り返していた違法侵入ハッキングをきっぱりとやめ、進学に専念した結果…まともに高校に行くよりも少し早く大学入学資格を得た。
 いくつかの講義で顔を合わせる程度であったのが、言葉をかわすようになったのは…タカミが上品なバレッタを拾ったのがきっかけであった。植物ボタニカル柄の透かし彫りはひどく落ち着いた雰囲気なのに、その一隅に愛嬌のある猫が一匹、悪戯っぽい表情でこちらを見ている。どうやら特注品オーダーメイドのようであったし、大切なものかも知れないと持ち主を捜したら、彼女に行き着いたという次第であった。
 話をするうち、およそカバーしない領域など存在しないのではないかと思うほどの博識に圧倒された。学籍は医学部に置いていたが、他にも複数の学部で聴講していたし、研究助手としても活動していたらしい。いつ眠っているのだろうと思うほどの多忙ぶりであったが、不思議とそれが理由で疎遠になることもなかった。

***

 いい加減に察しろ、莫迦。
 不思議がってる場合じゃなくて、それは彼女がお前の為に時間を作ってるってコトだろ。
 片方の当事者から聞いた話と、漏れ聞こえる噂話から、高階マサキは名状しがたい困惑に襟首を掴まれることになる。
 医師という志もないではなかったが、養われる身の上で事故原因追及の意図を疑われるのも剣呑であったし…なによりさっさと自活したかったというのもあって、マサキは医療技術系の短期大学に進学していた。卒業して国家資格を取れば、さしあたって就職先にあまり不自由はしない。それに、検査技師という仕事も自分達に起こったことを理解するには決して悪い立場ではないのだ。
 療養所の一郭で生活し、ある時期まで毎日のように病院に出入りする生活だった事情から、馴染みの医療スタッフから相応の予備知識を仕入れた上での決断であった。
 卒業後、就職して家を出た。それで監視から全く外れることが出来たと信じるほどマサキはお人好しに出来てもいない。おおっぴらに研究の出来る環境ではないが、専門書や雑誌ジャーナルから気になる文献を漁る程度のことは技術者としての研修・研鑽に類することだから、職場でも不審を買うことはなかった。企業側の情報を探ることで真実に手を伸ばしていったタカミとは違い、マサキは自身に何が起こったのかを客観的なデータから読み取ることで近づこうとしていた。
 それは、タカミに違法侵入ハッキングをやめさせるときの約束でもあった。
 既に事故から相応の年数が経過している。確かに数年は治療に要したが、その後はカヲルという例外を除き健康上の問題を抱えている者はいない。
 仮に企業体が何か不穏な陰謀に手を染めていたとして、そもそもウイルスに晒されたはしたが感染は成立しなかったとすれば、何も自分達が気に病むことはないのだと割り切っていたから…マサキはタカミほどに精神的に追い詰められることもなかったのである。
 事故に直接関わる文献なぞ、何処を捜しても決して出てくることはない。だが、件の研究所に関わっていた研究者の名前が少しずつ分かってきて、そのうち数人は今なお健在であった。
 赤木ナオコ博士は、件の研究所でかなり指導的な立場にあった者の一人であったらしい。事故当時たまたま研究所を空けていたために難を逃れ、事後処理にも精力的に動いた。生存者のデータ収集にも一役買っていたようだ。
 その一人娘、赤木リツコ――――――。
 相当な才媛で、現在は母の助手でもあり、独自研究も手がける。複数の研究で既にある程度の評価を得ていた。
 ――――――マサキと同年だから事故当時は十四、五であった筈だが、知らない訳はない。
 「侵入事件」でデータは滅茶苦茶になり、生存者達への定期検診も間遠になって新たなデータが蓄積される様子もほぼないとはいえ…Angel-**の刻印は未だに自分達のカルテに張り付いているのだ。調べればすぐに判る。彼女の立場なら尚更。
 故意か、偶然か。
 故意であったとしたら、今更何を目的に?
 それだけでも十分頭の痛い問題なのに…。

***

 タカミが違法侵入ハッキングに手を染めたのは、最初から事故の原因追及の意図があってのことではなかった。出来るからやってみた。出来たから面白かった。だが、ゲーム感覚と言って差し支えない動機が、大人達の嘘を探り当ててしまってから様相を変えた。
 あの時何が起きて、何故ここに集められているのか。保護された直後から疑ってかかっていたマサキと違い、与えられる環境を善意の所産と信じ切っていたタカミが静かに精神の均衡バランスを失っていくのを、マサキとて決して拱手傍観していたわけではない。
 最年長者の責任と思えばこそ、繰り返しさとしもしたし、機材の一部を処分するという強硬手段に出たこともある。それでもいつの間にか機材を再調達して続けており、もはやそれは中毒じみた様相を呈していた。
 大人達の介入は絶対に避けなければならない。子供達の数人もタカミの異状に気づいていたが、マサキとしてはその内容なかみまで知られるのは避けたかった。
 そんな中で、ついにメディアで「侵入事件」が取り沙汰されるに至る。それまで侵入はしても、システムの破壊には至らなかったのだが、ついに一線を越えてしまったのだ。
 その夜、両手を傷だらけにし、極限まで病み疲れたていでタカミがマサキの部屋に転がり込んだとき…ネットをニュースが駆け巡るよりも早く、マサキは事件を知ってしまった。
 何を言おうとしてか何度も口をひらきかけては黙るタカミをとりあえずベッドに座らせ、救急箱を取りに行こうとして…傷だらけの手に引き留められる。その手の思わぬ力に振り払うことも躊躇われて、マサキは救急箱を諦めた。
 マサキが出て行かないと判ったのか、その指先が緩む。無数の傷…血が滲んでいる箇所もあるが、ほとんどが出血を伴わない表皮剥離だ。あとは打撲痕。
 理解っている。手当が要るのはこんな傷ではない。でも、こんな傷でも手当に時間を割きたかった。そうでなければ、耐えられそうになかったから。
「…お前が悪い」
 マサキの言葉に、憔悴したおもてを更に蒼くして…タカミがビクリと肩を震わせた。
 忠告はした。何度も。もっと強硬な手段に出ればよかったのか。…否だ。行き着くところまで行ってしまわなければ理解らないだろう。そんな冷えた認識が、マサキにはあった。

 逆を言えば、行き着くところまで行ってしまったら…要らぬ説教をしなくても理解すると確信していた。…ただ、それを理解した後で、タカミがタカミでいられるかどうか。
 その時、自分に何が出来るか。
 …何も出来るわけがない。何も出来るわけがないのに傍に居なければならないとしたら、それはマサキがマサキであることを試されるに等しかった。
 自身を追い詰めていることにさえ気づけないタカミが、そうすることでマサキを追い詰めていることに気づく訳もない。
 だから、か。それでも、か。…お前が悪い。
 やつれた頬に手を伸べる。指先に伝わるかさついた感触に胸を抉られながら、マサキはそのまま顎に指を滑らせた。捉えた顎を上向かせて唇を重ねたとき、蒼ざめた皮膚の下を疾る怯えに似た感触に、苦い笑みを胸奥で噛み潰す。傷だらけの手がほとんど反射的にマサキの袖を掴んだが…それでも踏みとどまれなかった。
 繊弱でさえある痩せた肩をベッドに沈めて、もう一度唇を重ねる。耳朶を噛むようにしてその言葉を囁くと、咽ぶような声が何かを言いかけて…途絶えた。袖を掴んでいた指先が緩み、ベッドの上に滑り落ちる。
 緩めた襟を広げて、晒された鎖骨の線を唇で軽くなぞる。背を震わせ、呼吸を詰めたのが判ったが、度し難いことには抗わない。ただベッドの上に滑り落ちた指先が、微かにシーツを掴んだ。
 …お前が悪い。でも、一番悪いのは、衝動の正体をわかっていながら抗わなかった、自分マサキ自身。

***

 翌朝、マサキはタカミの部屋でHD、メモリの一枚に至るまで丁寧に叩き潰されたパソコンとディスプレイを処分した。素手でやったとしたら、あの程度の傷で済んだのは幸いだっただろう。
『全部忘れろ。あとは俺が調べる。連中の思惑なぞ知ったことじゃないが、あの日俺達に何が起きたのか…何年かかっても、それだけは必ず突き止める』
 あの夜を境に一切そのことに触れなくなったタカミが、マサキの約束をどれだけ信じたのかについては…正直なところ、当のマサキさえそれほど期待していない。
 ただ、企業の思惑がどうであるのか、気にしても仕方ないということについては相応の納得があったものと見えて、タカミが真面目に進学に取り組むようになったことについては、素直に安堵した。…まさか、高校をとばして大学に進んでしまうとは思っていなかったが。
 タカミの進学とマサキの就職はほぼ同時であったが、マサキが家を出てしまうと、時折ふらりとアパートをおとなっては泊っていった。…わかってて来るのか、と問うてみたこともあるが、タカミは曖昧に微笑んだだけだった。
 しかし赤木博士の娘の話が聞こえてきた頃から、それも間遠になり…来たら来たで、良くも悪くもスキがなくなった。タカミが就職したあたりから、特に。
 胸奥に痛みを感じなかったと言えば嘘になる。だが、それは決してタカミ自身には悪いことではないと思っていたのだ。

***

 短い休暇が終わり、コテージを引き払う日。連日早朝に海辺へ行っていたカヲルは、その朝も出かけていった。朝食の時間には間に合うように帰ってきたが、出る時に提げていった手製の棕櫚シュロ籠の代わりに綺麗な巻貝の貝殻を携えていた。
 それどうしたの、とミサヲ達に問われ、
「宝物。貰ったんだ」
 しろい頬を微かに桜色に染めて、嬉しそうに応えたカヲルは、珍しく年齢相応な笑みを湛えていた。
「お、何?いい出会いでもあったの?」
 意味深な微笑で口を緘するカヲルを、皆がよってたかって引っ張り回す。そうするうちに準備が整って、数台の車に分かれて出発した。
 カヲルは暫く木々の間から見える海の蒼に視線を投げていたが、幹線道路へ向かう林道が海岸線へ出たとき、程近い岬に立つ小さな人影を認めて窓を開ける。
 ハンドルを握っていたユキノが、その様子に気づいて問うた。
「停めたほうがいい?」
「いいよ。また、逢えるから」
 そう言って、小さく手を振る。
 籠一杯の花を携え、すこし強い風に時々白い帽子を気にしながら、少女も手を振っているのが見えた。
 その傍らに、白いサブリナと青いノースリーブのカットソーの女性が立っている。日傘でよく見えないが、脱色された金色の髪を見た気がして、タカミは目を伏せた。

TO BE CONTINUED


Akino-ya Banka’s Room
Evangelion SS 「Angel’s Summer」


「夏服 最後の日 」reboot に関するAPOLOGY…..


万夏おまえが悪い

 …ってサキにシメられそうな展開になってきました。まあ、今回は「夏服~」でも「僕が、さよならを聞いた夜」系統と似た展開があったんだよ、というお話に尽きる訳ですが…やっぱサキ、損というか非道い役回り。まあ、表でどんだけ格好つけてようとサキが真性ってのはここじゃ不動ですからね。仕方ありません。

 混乱を混乱で上書きしたら、ショックを通り越して醒めてしまったというのはあくまで結果論。ただ、踏み止まれなかった自分も悪いけど、隙を作る方も悪いという理屈ですね。…やっぱ非道いな

 何のこたーない、ただサキにいいようにされてるだけのように見えますが、「夏服~」のタカミ君は過去に相当危ない橋をわたってるもんだからヘンに度胸ついてます。実は更にrebootで性格変わってるのかも知れません。…どう考えても誘ってる。おっかしーな、こんな筈じゃなかったんですが(爆)

 結局、いいようにされてるのはどっちでしょう、という展開になりそうです。さしあたっては気の毒なサキに合掌。(<しかし彼の不幸はまだまだ続く・・・)。

 年長組が非道い話になってる間に、カヲルくんは幸福な純愛路線まっしぐら。全く以てこれだけじゃ小説になりゃしないというくらいのストレートっぷりです。バカンス行ったらかーいい女の子と出会って、意気投合して、しかも次の約束まで取り付けて。どんだけ都合いいんだというお話ですが…たまにはいいでしょう。いつもがとてつもなく非道い目にあってるし。(あわせてんのは誰だ、コラ)

 それでは皆様、次回まで万夏が正気でいたら・・・・・いや、何も申しますまい・・・・・・(^^;

2017.7.28

暁乃家万夏 拝