APOLOGY
Akino-ya Banka’s Room
Evangelion SS 「breeze Ⅶ」
「Moonset~月の雫~」に関するAPOLOGY…..
コミュニケーションの話
完結した!と胸を張っときながらいくらでも書いてしまうこのシリーズ。書けば書くほど沼にはまるのはわかってますが、なんとなく終わってない感が拭えないのでまた書いてしまいました。
今回はサキが古傷に苦しむ話というよりは、セックスってとどのつまりコミュニケーションだよね、という話。酔っ払いがなにいきなりオダあげてんだと言われそうですが、一応真面目な話なのですよ。
セックスには4通りあって、①愛があって気持ちいい②愛があるけど気持ちよくない(むしろツラい)③愛はないけど気持ちいい④愛はない上に気持ちよくない、ツラい…というパターンがあるそうな。…然もありなん。
このうち、①は何も問題ない。実直に小説にならないくらい。いや、小説にしたいとは思ってますけど。このパターンでちゃんとしたRei-Kaworu-Sweetが書けたら不肖万夏、もう死んでもいいですな。
④も、真反対の意味で論外。何をか言わんや。全力で蹴飛ばせ、そんなもん。以上。…ただまあ、非道い話確定ってことを考慮に入れなければ、書こうと思えばいくらでもネタは…おっとっと。
困るのは②…サキにとっちゃ、イサナとの関係ってこれなのです。イサナに好意は持っているし深く信頼もしている。求められて悪い気はしない。しかしまぁ、マジメな奴がキレると怖いというのは通り相場で、イサナの烈しさにはちょっとついてけない。おまけにその接し方が古傷を剔るもんだから、思わず拒んでしまって後悔する、ないしアルコールに逃避してとりあえず望みに応えてはみるものの、実直にしんどい。
③…は、サキの古傷。憎んだり嫌ったりしてたわけではないにしても明らかに対象外の相手から求められて、しかも気持ちいい。これはこれで問題(翻訳すると、書きでがある…)。ただし一歩間違うと壊れるパターン。
更にややこしいのは、捉え方は当事者によって変わるってことです。イサナは望みのモノを手に入れて至福の時間を享受していたとしても、サキにしてみたら身体はツラいは古傷剔られてメンタルが危機に陥るは、結局まあ…あまりイイコトになってない。
まあ、だからこそ小説になる訳ですけども。ごめんよサキ。
長々とブチ上げましたが、今回は「愛があるけど気持ちよくない(むしろツラい)」パターンで、幸せになるにはどーしたらいいんだろうというお話なのですよ。
結論としては、上記タイトルの通り。お互いを理解する、そのためには自分が思ってることをちゃんと伝えなきゃはじまらない。言葉を択んで、相手の反応を見ながら、時には行動で示すことも含めて、自分の望みを伝える。その一方で、相手の望みを汲み取り、自分が相手のためにしてあげられることを返せるのが一番いい。それって、畢竟コミュニケーションってことですやね。身体的快楽ってのは確かにあるんだろうけど、自分がすることで好きな人が悦んでくれる、ってのはセックスの快楽の中でも実は重要な要素じゃないかと思うのです。
ただそこがきちんと噛み合うまでが本当に難しくて、でもまさにそのプロセスを書くのがオモシロいのではなかろうかと…ノンポリ万夏なりに考えてみたのです。結構苦しみましたけど、ね。
タイトルはやっぱり杉山さんです。アルバム「Moonset」のラストタイトル。前にも話題に上げたことはありますが、沈みゆく月の光を浴びながらのラスト、という状況をようやく盛ることができたので今回のタイトルにイタダキました。
余談ながら、月光浴ってのは本来、夜の12時を越えてはいけないという話があるようです。魔の時間帯なんだそうな。事後の気怠い雰囲気に満ちた部屋に差し込む月明かり…とか、非常に艶があってよろしいのですが(<あぁ茹だってるゆだってる)。
それでは皆様、次回まで万夏が正気でいたら・・・・・いや、何も申しますまい・・・・・・(^^;
2022.11.13
暁乃家万夏 拝