どうしてこうなったんだろう
「誓約の海」第9話「日蝕」です。ミラン君サイド。
「海風の頌歌」の裏話、シエル君が審神官襲撃事件を起こすに至る経緯…のまだ途中。実は、先にシエル君バージョンを書きかけて…時系列的にこっちが先だよね、と思って書き始めてしまったのでした。おかげでシエル君の出番は先延ばしです。
書いた本人が一番吃驚しているミラン×アンリー。アンリーってば今回、某天使様 1並の誘い受っぷりです。
シリーズ開始当初、シエル君からさんざっぱらアンリーのお手つきと勘繰られて辟易していたミラン君ですが、ここにきてとうとう事実になってしまいました。シエル君の妄想にミラン君が変な具合に誘導されちゃったのか、シエル君が妄想の森を突き抜けて未来の真実を言い当ててしまったのかは謎ですが…まあ今後の展開が泥沼必至なことだけは確かですな。
読みようによっては…安全装置を失ってストレス限界点突破したアンリーが暴走してミランを喰っちまったという構図(<え?他に読みようがない?)。だから正確にはアンリー×ミランというべきなのかも(嗤)アンリーにしてみれば、ミランは確かに部下なんだけどヴァンに師事したという意味で相弟子なのでもともとそれなりに親近感は持っていたと思われます。そしてヴァン亡き後、厳しい環境だったけれどヴァンがすぐ近くで支えてくれていた、ある意味で幸福な時代を共有しているから、曰く「ヴァンと同じ匂い」という話になる。
一方でミランとしては…アンリーは統領としても尊敬できるし、愛してたヴァンの言わば忘れ形見でもあるから、力の限り支えたいと思う。でも自身がヴァンの代わりになれるわけじゃない(多分なりたいとも思ってない)から、非常に複雑。
そんなわけで相変わらず重苦しい展開になってしまいました。着地点が見つかるのかどうか、実は書いてて不安だったりして…。果たしてラストまでちゃんと書き切れるのか!「沈黙」シリーズ 2並みの難産になりそうな気がして怖いです。
ご意見ご感想…頂ければ幸甚です。
万夏がまだ正気を保っていましたら…またお目にかかりましょう。
2024/5/15
暁乃家万夏 拝