絵面としては美味しいけど
「誓約の海」第8話「氷壁」です。今度もミラン君サイド。
予告通り「海風の頌歌」の裏話。シエル君が審神官襲撃事件を起こすに至る経緯…のまだ途中。きっかけとなるリオライ暗殺(正確には暗殺未遂)の一件を書いとかなきゃなぁ、と思ったのでした。
目的達成のためとはいえシェノレスの人間であるマティアスを殺す羽目になり、メンタルにクリティカルヒットくらって一時動けなくなったアンリー。彼をサポートしたのが、実はミラン君…という話を盛ってみました。ネレイアは基本裏方なので、この事件にはきっと関わってた筈。実行者はアンリーだったわけですが、本来ミラン君が言うように統領自ら敵地の奥深くまで潜入してやることじゃありません。だから当然サポートがついたはず。となるとやっぱりそこは伝令使たるミラン君しかいないでしょう。雪洞の中でグッタリしたアンリーを必死になって抱きかかえているミラン君…言っちゃ何ですが絵面としてはかなり美味しいですぜ旦那!…いや、やってないですが。
シエル君が聞いたらさぞかし妄想を逞しく…してるか、もう。
また、ジュストを遊び相手だと割り切ったフリをしてたミラン君が、ジュストが死んじゃって、しかも暫く経ってからようやく惚れてたことに気づいて居直る話でもあります。タイトルですしね(<「氷壁」)。気づいたところで今更どうなるものでもありませんが、ジュストが遺した統領は何としても自分が護る、とミラン君は心に決めたのでした。シエル君にさんざん勘繰られた所為で、自分の気持ちについて問い直してみた結果、そういうところに落ち着いたのでしょう。
となると気の毒なのはやっぱりシエル君か…
ご意見ご感想…頂ければ幸甚です。
万夏がまだ正気を保っていましたら…またお目にかかりましょう。
2024/1/9
暁乃家万夏 拝