ようやくたどり着きました
「誓約の海」第10話「道標」です。シエル君サイド。
「海風の頌歌」の裏話、審神官襲撃事件…までようやくたどり着きました。火輪に憧れる一方で、本当に欲しいのはミラン。でもミランはアンリーしか見てない(ように見える。その実どーだったかはこのシリーズを通読してくださった方は既にご存知ですな)ので、シエル君の行動は片っ端から歪んでいくのでした。書いといて言うのも何ですが、不幸な御仁です。
でもまあ、悪い奴ではないのです。常に一所懸命。だから何も見えなくなる。ミランが常に一歩引いて、無理矢理にでも俯瞰しようとするのと対照的です。そのミランだって、冷静でいようとするあまりに結局幸せを逃すタイプではありますけどね。
ちゃんと言わないと想いは伝わらない。それは古今東西不朽のテーマですが、さして多作とも言い難い万夏のサイトで、こんだけ縺れたシリーズもないなーと思います。しかも結局すれ違ったまんまという。こういうのもメリーバッドエンドというのでしょうか。しかしとりあえず、万夏としてはシエル君的にはそれなりの納得があった上での旅立ちであったと考えています。
さて、総括みたいなこと書いてしまいましたが…よく考えたらミラン君サイドのまとめがまだなんですよね。話数的にはちょっと半端になってしまいますが、やっぱり書きたいミラン編最終話。
ご意見ご感想…頂ければ幸甚です。
万夏がまだ正気を保っていましたら…またお目にかかりましょう。
2024/6/30
暁乃家万夏 拝