言い訳させてください

 「誓約の海」第4話「贖罪」です。乱れてます。まとめると、一番ヒドいのだぁれ?というお話ですが(<コラ)、流れとしてはエルセーニュ決起の裏側で起きてたあれやこれ。

 もともと、今までの経過を踏まえた上で、ヴァンがお亡くなりになる話を書く予定ではあったのです。しかし、うっかりイサークというキャラを設定してしまってから話が膨らみ、そんなこんなで半年ものたうちまわってしまいました。とにかく相関図書くのが面倒臭いほど入り組んでますので、一応言い訳をさせてください。
 


リュドヴィック×ジュスト

 今回の「そんなプロット最初なかった!」Part1。まごうかたなき「ひでえ話」。アニエスに去られ、友人クロエからは突き放され、凹みまくって酒浸りになってるところをまさに無理矢理喰われたジュスト哀れ。
 おまけに懲罰だと思ってるから抗いもせず、それでいてなんか自分の夢を一応理解して、しかもそれを現実のものとするために支援してくれるリュドヴィックに命を預ける覚悟でした。そのためなら何でもする。航路開拓という難事だろうと、銀狐ルーセ1 やツァーリ総督を誑し込むのだって躊躇しない。
 でも実は、リュドヴィックとしては懲罰の意図はなくて、むしろ手許に置いておきたいのに居着かず、いつまでもぐだぐだと身を持ち崩してるジュストが歯痒くてしょうがない。だからつい手荒に扱う。基本的にオソロシク冷静な御仁なのですが、愛情表現だけは壊滅的に下手だというのが不幸の元ですね。結局、ネレイアの組織が大きくなって、ジュスト自身がリュドヴィックのもとに行かなくて済むようになったもんで、関係としては自然消滅した格好です。実態としては…リュドヴィックがふられたんですけどね。ジュストにとっちゃ恋愛対象じゃなく、あくまでもボスですから。

ジュスト×クロエ

 大家の「緋の誓約」2 でクロエがものも言わずにジュストに殴りかかるシーンなんかを読んでますと、まあ、そーいう展開があったに違いない!という推測が成り立ちまして(<大家には殴られましたが)…とどのつまり、言語道断、甘えるな莫迦野郎!というエピソード。クロエとしてはジュストの思い詰めっぷりが哀れでもあり、まあそれでジュストが落ち着くんなら仕方ないか、というスタンスでいるつもりだったのですが…見事、裏目に出てしまったのでした。そりゃ殴りたくもなるでしょうよ。

ジュスト×イサーク

 今回の「そんなプロット最初なかった!」Part2。ジュストが誑しモード全開。とにかく甘やかして依存させて、必要なものだけ残らず吸い上げるという悪辣さ。要らなくなったらさっくり棄てました。でも、いざシェノレス旗揚げの血祭りに上げられるとわかると…病身を押して出陣し、せめて苦しまないように殺してやろうというくらいには同情してたようです。それで自分自身の寿命縮めたんじゃ世話はないですけどね。
 イサークは、こいつきっと自分を利用するために近づいてるんだろうな…と最初から気付いてたのですが、甘やかしてくれるんだから別にいいや、というスタンス。画に描いたような破滅型ですが、虚像とわかっててもジュスト(メジェド)に惚れずにいられなかった哀れな御仁です。

ジュスト(ヴァン)×アンリー

 「誓約の海」シリーズはとどのつまりこのCPのお話なので今更説明不要ですが、アンリーがひたすらジュスト(ヴァン)を求める姿が可愛くて書いてて楽しいです。アンリーの偉いところは、ヴァンを喪っても約束を心の支えにして戦い抜いたとこですね。

イサーク×アンリー

 このくだりは前にも書いてるのでさらっと流しましたが、ひょっとしなくても犯罪3。未成年者略取、監禁、(怖くて書けない)etc…. アンリーの記憶がとんじゃったのも無理はないですが、実際のところパニクったアンリーが灯盞叩き割って振り回し、クリティカルヒットを食らったイサークが怯んでる間に衛視寮に踏み込まれたというのが真相だったりして。イサークとしては逃がした魚は大きかったので、職権を振り回してリベンジを図ったら今度は親父リュドヴィックに精神攻撃4を食らって撃退された次第。書いといて言うのも何ですが、ダメダメな兄さんですな。

サーティス×クロエ

 この話は当初「遣らずの雨」の2~3ヶ月後ぐらい…クロエが丁度妊娠に気付いた頃という設定になっていました。(※2023/7/16…ヴァン・クロードの年齢設定が若干変更になったため、加筆修正してます)今回サーティス出てないのにわざわざ項を立てたのは、いくらヴァンの名前をもらってても、父親は違うよということを一応書いとかないと拙いかな?と思ったからです。
 サーティスとクロエは結局本当にあれっきりなのですが、あれっきりにするのが惜しいくらい好きなCPです。


  ご意見ご感想…頂ければ幸甚です。

2022/06/28

暁乃家万夏 拝

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  1. 「玉響-夢-」を参照。
  2. 「緋の誓約」…「篝火は消えない」第4章「南海の風神」の章末特別編。
  3. だってアンリーは10歳未満だった筈
  4. 奉献の儀にわざわざ呼びつけて臨席させたこと。普通、正視できるシロモノではないでしょう…