言い訳させてください

 今回はお題「玉響たまゆら」で2篇ほど。

 最初はアンリーとヴァンの一番幸せな時期(察しの良い方はもうおわかりと思いますが、この後は…)を書いてやろう!と思って書き始めたのですが。まあ甘い。ひたすらに甘い。前回にも増して砂吐きそうな、しかもほんとうにヤマもオチもイミもないお話になってしまいました。

 しかもシルメナを訪れていたサーティスがシェノレスの動きに気づくくだりを差し込もうとしたら、何でルアセックがアンリーに手を出しちゃったのかとかいう昔話にまで発展してしまって本来の部分と同じくらいのボリュームになってしまいました。
 神殿で勉強させられていた頃のルアセックったら存外やんちゃしてますね。調べ物してたヴァン(その当時も本名ジュスト=ブランシュじゃなく別の名)の方が王族以外閲覧不可の資料とかを狙って王子サマルアセックを誑かしたのか、神殿が退屈でしょうがなかったルアセックが、ちょっとした好奇心で留学生に接近したかはさておくとして…ルアセックとしては別れ際に航海安全のお守りを渡すくらいには気に掛けていたようで。

 結局、サーティスはシェノレスの動きについて口を緘しています。陛下、なんだかんだ言ってきっとサーティスが誰にも喋らないと踏んでたんでしょうな。

 べたべたに甘い話も時には書いてみたくなるのですが、ルアセック陛下とサーティスの微妙な距離感も書いてて楽しかったりします。ま、うちのコンセプトなんて「書きたいものを、書けるだけ」ですから。

 そういうわけで今回はこんな構成。改ページブロックの直後に見出し(しかもレベル2以上)を置くと、TOCに見出しが表示できるという機能に気づいて見出しも付けてみました。※テーマを変更したらこの機能はなくなってました。あれはあれでオモシロかったのですが。

 ご意見ご感想…頂ければ幸甚です。

2021/06/12

暁乃家万夏 拝

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