Akino-ya Banka’s Room Evangelion SS
「Why do you weep?」

「Why do you weep?」(reboot)に関するAPOLOGY…..


構図考えるとコワい話

 このお話は、「タカミ×カヲル」というお題で書いた(筈の)1000HIT記念&謝恩Novel「Why do you weep?」と、その続き「眩惑の海から」をベースに全面改稿+加筆したものです。お品書きにあるように、「そして御使は神の前に立つ」の「裏なら裏らしく裏かきませう」シリーズですね。(いつの間にシリーズになったんだろう)

 公式時系列としてはScene1はイスラフェル戦前半が終わってシンジ君とアスカちゃんが必死にユニゾンの練習してる頃、Scene4が浅間山騒動のあと、ということになります。「御使~」でいうと第Ⅲ章「『自由』の意味は」の間隙ですね。タカミ君が浅間山騒動の裏で謀殺されるまでのお話。結局、タカミ君の遺言はきっちり執行されていなかったようで…イロウルはタンパク壁の中に残ったわずかな細胞から復活してしまいました。詳しくはオモテ(うちの大家のサイト)の「そして御使は神の前に立つ」をご参照ください。

 なーんて一応大家やなぎに胡麻擦ってみたり。

 旧version「Why do you weep?」および「眩惑の海から」は、当時お題に七転八倒苦しみ抜いた挙句なんだか自分でもよくわからないお話に仕上がってしまい、無茶苦茶なテンションのまま無理矢理アップしてしまったという恥ずかしいシロモノです。大家にも(別の意味で)散々しばき倒されましたが、手直しでもどーにもならないなぁ、ということでこの度全面改稿(reboot)となりました。多分、今回のボリュームの半分近くを書き足してます。Scene4に至っては丸々追加してますね。

 タカミ君の最期のシーン、「御使~」本編では大家は結構ドライな感じで書いちゃってますが、タカミ君の死はカヲル君には割とショックだったと思うのです。…てか、そーじゃないと万夏的には納得いかない。ということでかなりリキが入りました。だってお題がお題だし?

 しかしまあ、rebootしたところで非道い話には違いないです。お互い寂しくて、苦しくて、寄っかかってるだけ。何も救いがない。タカミ君は届かない想いに半分やけくそ気味だし、カヲル君に至っては恋愛感情ですらない。…どーしたもんだろう。

 それで結局、届かない想いに半分自棄気味なタカミ君のモノローグと、甘やかしてくれる相手に何となく寄っかかってたら、いきなり放り出された態の可哀相なカヲル君、のデュアル進行という体裁になりました。

 しかも、最初に仕掛けてんのはタカミ君だったかも知れないけど、終いにはなんか逆に喰われたっぽい(汗)お題が大嘘になってしまいました。「御使~」のタカミ君って設定29歳で、(大家がリツコさんと釣り合う年齢にしようと画策したらしい)カヲル君が15歳くらい。構図ビジュアルとしては…えーっと(今更滝汗)

 ラストのカヲル君はちからいっぱい悲愴感を醸してますが、タカミ君は何のこたぁない後でちゃっかり復活します(第Ⅶ章)。そりゃ、カヲル君にしてみれば嫌味のひとつも言ってやりたくなるでしょう。この辺のくだりも万夏versionで書いてみたくはありますね。あー、でもしけこんでる場合じゃないし(第Ⅶ章ったら最終決戦ど真ん中)、やめときましょう。(基準はそこか!)

 作中の「こうじゃない・・・・・」以降はやっぱり池田さんの「君の声が聴こえる」のラップ部分そっくりそのまんま引用です。
 ちなみにタイトルはベストアルバムのタイトルから。冒頭の言葉も初回特典についてた冊子に載っていたもの…なんですが、悲しい哉、レンタルだったので現在その冊子は手元にありません。後から再版したものを買ったんですが、そっちにはこの台詞がありませんでした。

 それでは皆様、次回まで万夏が正気でいたら・・・・・いや、何も申しますまい・・・・・・(^^;

2018.2.5

暁乃家万夏 拝

ページ: 1 2