position 0 の憂鬱

それは、たぶん夢だ。明け方の夢。
うっすらと目を開く。そのとたん、今自分が何処にいるのかがわからない…そんな不安に襲われ、呼吸を乱した。「…どうした?」すぐ傍にあった体温の主が、肘で半身を起こして身を寄せてくる。咄嗟に声を出すことができず、喘ぎながらただその腕を掴んだ。第四話、マサキSide