*
「…と思っていたが」
イサナがイグニッションスイッチを押した直後だ。CXー51 の低音が効いたエンジン始動音に紛れ、リエはイサナの台詞の前半分を聞き落とした。
「え、何?」
平生、はっきりした物言いをするこの男にしては珍しくやや早口、しかも低い声であったことも加担していただろう。
「嫌われているものと思っていたがな。少なくとも、助手席を断る程度には」
「…そんなこともあったかしらね」
まさにその助手席に座を占めていたリエは、惚れ惚れするような流麗な線を描くCXー5のダッシュボードに軽く指先を滑らせながら応えた。
イサナがミサヲの身辺に姿を見せるようになってすぐの頃は、リエがあからさまな隔意を示すような言動をしていたのは確かだった。有り体に言って、リエにとってこの得体の知れない男がミサヲの傍にあたりまえのように立っているという事実が面白くなかった。それがしかも、マサキが仕組んだも同然であることを知ってしまってから…困惑と綯い交ぜになって、一時はかなりつんけんした物言いをしていた自覚はある。
車が走り出す。コンソールパネルの抑えた光のなかで浮かび上がる美貌を横目で見てから、リエは小さく吐息して、前を向いた。
「…悪かったわ。水に流してもらえると嬉しいんだけど。今はもう…一応、あんたがあの二人にとって必要な人間だって事は認識してるつもりよ」
「それは助かるな」
あんたともあろう男が私の評価なんて気にするの、とまた言わずもがなの悪態をつきそうになって…リエは口を噤む。沈黙が居心地悪いものだから、話を切り替えた。
「それにしても…あのタカミが声荒げるところなんて初めて見たわよ。泣きが入るのはよく見るけどね」
「概ね泣かせてるのはお前だろう」
「まあ、否定はしないわよ。少々頭ん中がお花畑で甘ったれなところはあるけど、本来いっぱしの仕事はこなせる奴だから、あいつには本当に頑張って欲しいのよね。まあ何だ、教育的指導ってやつ?」
「一歩間違わなくてもパワーハラスメントだ。訴えられんように気を付けろよ」
イサナが低く笑う。珍しいものを見た気がして、リエは思わず反応に困った。しかしその直後にイサナが続けた不意討ちとも思える言葉に思わず身構える。
「…深海リエ・レベッカ=ランバート。お前に問う。あいつは…タカミは何を知ってるんだと思う?」
それは卒然と…自分でも時々忘れそうになる長いフルネームで呼ばれたのと、もう一つは紛れもなく、先だって聞いてしまった『秘密』に関する約束事が脳裏に浮かんだ所為であった。
『リエさん、あなた聞いた秘密を墓まで持って行ける?何があっても絶対に口を噤んどく自信はある?』
リエは自身の息遣いが常と変わらないように見せるために、とてつもない努力を要した。
「知ってる?タカミが…何を?」
リエの反問にイサナは口を噤み、居心地の悪い沈黙が降りる。
「…何か、あったの」
「いや…あったというほどのことは…」
この男にしてはひどく歯切れが悪い。暫く、考えるような間を置いた後、口を開く。
「この間…タカミをお前がチョコレートエッグノックで酔い潰した一件だ。あの後、あいつは俺のフラットで事故のフラッシュバックを起こした。完治と聞いていたから俺も少なからず驚いたんだが…幸い、すぐにおさまった。…だが、酔っ払いの寝言なんか真に受けるなと言いながら…あいつは俺に、恐ろしく真剣な顔で言ったんだ。俺と、ミサヲ…〝絶対、傷つけ合うようなことにはなって欲しくない〟と…」
今度こそ、息を呑んだのがバレたに違いない。あの莫迦、人には「墓まで持っていくべき秘密」と言いながら、イサナに何を喋ったというのだ?
律儀な運転者は相変わらず真っ直ぐ前を見つめている。コンソールパネルの淡い灯しかない薄闇の中、切れ長な目の奥で鮮烈な紫瞳が炯々たる光を放っていた。だがふと、リエにはそれが、何故かひどく追い詰められた者の眼がもつ光に似ているように思えて…慄然とする。
「…あんたともあろう男が、何言ってるのかしらね」
リエは、声が震えそうになるのを辛うじて抑え、自身の呼吸を溜息に擬して整えた。
「…それこそ…酔っ払いの寝言を気にしてどうするのよ。
あんたがいつまでも煮え切らないから、あいつとしても歯痒いってだけじゃないの? あいつにとってもミサヲは身内同然なんだから、いい加減心配にもなるわよ。イサナ、あんたにしたって…あ、まあ一寸怖がってるフシもあるけど、そこそこ懐いてるっぽいし。
私はあんたの懊悩なんて知ったことじゃない。けど、あんたが煮え切らないのが心配だってのについては私も賛同するわ。チョーカーと言わず、さっさといい指輪探してミサヲに贈りなさいよ」
呆れたふうを装って、その実、頭に響くほどの鼓動が声を揺らさないか戦々恐々しながら…リエは言い放った。
ああ、自分はよりによって、誰に何を焚き付けてるんだ?
凄まじい自己嫌悪と頭痛がする程の鼓動。…駄目だ、吐き気がする。
「…ごめん、そこの自販機に寄せてくれる? 一寸、飲み物欲しくなっちゃった」
「わかった」
返事は即座で、しかも短かった。
***
冷えたミネラルウォーターをボトル半分ほど、ほぼ一気に飲むと…リエの頭痛と吐き気は潮が引くように失せていった。
ミネラルウォーターのボトルを握ったまま、リエは空を仰ぐ。立ち並ぶ自動販売機2 の灯から、中天に浮かぶ月へ視線を投げた。晴れ渡った空に、満月に近い月が皓々と君臨していた。
月は、リエがただひとつ護りたいものの心象に重なる。
男共の思惑など知ったことか。彼女は、彼女の求める者をその腕に抱けばいい。その意に染まずして近づく者は、アクタイオン3 の轍を踏んでもらうしかない。
リエは、立ったまま自身の呼吸を整えた。息を吸い、ゆっくりと吐く。内宇宙の気の流れを整える。父の名さえも教えてくれなかった奔放な母が丁寧に教えてくれた古武術の呼吸法だった。
大丈夫。I have control.
そして…改めて、やはり月を見ている男を眺め遣った。先程リエが余分に買って渡したミネラルウォーターを開けることもせず、ただ立ち尽くしている。
「…あら、余計だった?」
リエとしては便乗している手前、一人で飲むのも気が引けたのだが。そう声をかけると、イサナはふと我に返ったようにキャップへ手をかけた。
「いや…有難くもらっておく」
そう言って一口含んだが、軽く噎せる。あまりにも人間くさい仕草。まあこいつだって血の通った人間なのだし、噎せることくらいあるのだろうが…何かひどく珍しいものを見てしまったような気がした。
そう言えば、さっきからそんなのばかりだ。この月の所為か。今夜は色々と、珍しいコトが起こる。
丁度良い。今夜この月の魔力を借りよう。
「イサナ、あんた何を躊躇うの? …違うな、何を懼れてるの?」
時に腹立たしく、時にもどかしいほどゆっくりと近づいていく二人の距離を眺めてきたリエとしては、一度訊いてやりたいと思っていたことだった。
イサナが、はっとしたように動作を止める。
「懼れる…俺が…」
絞り出すようにそう言って、ゆっくりとボトルのキャップを開けて一口含む。今度は噎せることなく飲んだ。
「そう見える…か」
イサナは即答しなかった。そして、そのまま車のドアを開ける。
「…もう、出していいか」
「ええ、悪かったわね。止めさせて」
***
今度こそ…車内は沈黙が支配した。だが、リエはそれを必要な猶予期間であると感じていたから、既に居心地悪いとは思わなくなっていた。
それでも、俟つほうは退屈する。
「オーディオ、触っても?」
一応所有者にことわりをいれる。
「構わんが…何も入ってないぞ。ラジオでも聴くのか」
「CDとか…聴かないんだ」
「頼まれれば…デモの音源は通勤がてら聴くから、載せていることもあるが。ピアノはライヴで聴く方がいい」
「あっそ…」
誰もピアノなんて言ってない。その上、何サラッと惚気てるんだ、この男は。オーディオディスプレイからラジオを選びながら、リエは内心で思わず毒づいた。さっきまでの追い詰められた雰囲気は一体何だったんだ?
本社のスタジオでミサヲが休憩時間に弾くとき、大概この男の姿がその傍に在ることは、社内では知らぬ者のない事実だった。ミサヲの機嫌次第とはいえ、いつでも生演奏が聴ける身分なら、確かにデジタルデータなんか持ち歩かないだろう。
それだけ近くにいて。何を懼れる?
ディスプレイ上に表示されるラジオ局をスクロールするうちに、クラシック専門と思しきチャンネル名を見つけてタップする。ピアノの音に重なって、澄んだカウンターテナー4 が聞こえてきた。
「あら、タカヒロじゃない」
「一昨日リリースのやつだな」
「そうだったわね。この短期間によく頑張ったわよ。言っちゃ何だけど驚異的だわ。大体、レミ5 にしごかれて平然としてる奴なんか初めて見た。
…あの子、サキが拾ってきたのよね。もう何年になるのかしら」
「地下鉄のホームだったか。本人はストリートライヴやってたつもりはさらさらなくて、ひたすら好きで歌ってただけ。往来でいきなり腕掴まれたもんだから、補導されるのかと思って泡喰ったって言ってたな。しかもサキの奴、そのまま本社ビルまで引っ張ってきちまうんだから…一歩間違うと未成年者略取だ」
「…まあ、傍から見てれば一歩間違わなくてもそうなんだけど。結局そのまま、しばらく本社の座敷童子だったのよね。仮眠室占拠してたんだっけ」
「座敷童子ってお前…。まあ、レミに引き取られるまでな。サキも俺も、まさか本当にストリートチルドレンとは思わなくて、調査と手続きに手間取ったんだ」
「それが今や〝陽光のファルセット〟だもんね。化けたもんだわ。全く以て、サキの耳はたいしたもんよ。まあ、いまだにあの子がウチに居着いてるのは、恩義がどうとかっていうより〝サキの、あのわけわかんなさが面白い〟から…らしいけど」
「…〝わけわかんなさ〟…か」
「何?」
「いや、タカミが同じようなことを言ってたなと思っただけだ」
ふっと、イサナの目許の翳りが濃くなった。
「…話が戻ったわね」
身構えたつもりはなかったが、俄に口渇を覚えてリエは手にしたボトルのキャップを緩めた。それほどしっかり飲みたかった訳ではない。ただ、すこし口の中を湿らせたかっただけ。…だが、イサナが恬淡と告げた言葉に思わず手元が狂う。
「そうだな、戻った。…あいつは言ったんだ。
…あの〝わけわかんなさ〟を含めて、抱いて欲しいと思う程度には、サキのことが好きだったと」
想定外に大量の水が喉奥に流れ込み、リエは危うく噎せるところだった。
「ちょっとイサナ、少しは話の脈絡ってモノを…!」
辛うじて呑み込み、軽く咳き込んでから猛然と食ってかかる。だが、イサナの表情は動かない。
「脈絡はある。例のフラッシュバックの時の話だ」
「…それで過去形ね。まあ、今更驚くことでもないか」
「噎せかけたようだが」
「大きなお世話よ。あんたの説明が唐突過ぎるから水が変なトコ入りそうになっただけじゃない。
あの頃のタカミの様子ぐらい、私だって知ってるから…まあ、そういう感情があいつの根底にあったって言われても驚くには当たらないってだけよ。まさか自覚してたとはね。…それで?あいつは望みを叶えてはもらえないのを悟って、日本に帰ったって?」
「…何で判る?」
本当に驚いたように言われて、リエは些か居心地悪くさえなった。そこまで聞いたら普通、想像がつくわよこの野暮天。
「サキがあいつに手を出したとは…到底思えないから」
「…信用されてるな、サキは。ミサヲにしてもお前にしても、俺のことは男でも女でも見境がないような言い方をする癖に」
「そんなこと言ったっけ」
「憶えてないのか!」
「冗談よ。まあ、あんたの場合外面で結構損はしてるわね。大丈夫、ミサヲも私も…今はもう、そんなこと思ってやしないから」
「…最初の頃はそう思われていた、ということか…」
「あんたは自分の容姿が与える印象について自覚なさ過ぎなのよ」
イサナは深く吐息して、言葉を続けた。
「…以前のような意味ではないが、サキのことは今でも好きだと言った。ミサヲも、俺のことも、そうだと。
〝だから絶対、傷つけ合うようなことにはなって欲しくない〟…タカミはそう言ったんだ。
正直なところ、何を以てそれを憂うのか…あいつが何を言いたかったのかいまだにわからない。ただ、俺の知らない何かを知っているのだけは確かだ。あいつは俺よりずっと以前から、あの二人の近くにいたんだからな。不思議はなかろう。俺には言えない話だというなら、それを詮索するつもりもない。
ただ…俺がこの場所に居続けることが、最終的にサキやミサヲを…傷つけることになるのかも知れない、というなら…」
リエはたまりかねて遮った。
「…ストップ!なんでそうなるの!?」
「そうとれなくもない」
「~~~~~っ!」
リエは思わず奥歯を噛み締めて頭髪を掻き回してしまった。髪を結い上げていた事を忘れてやってしまったことを悔やんでも遅い。ひどいことになってしまったアップの部分から、些か乱暴にピンを引き抜く。ばさりと髪が襟もとに落ちた。
「ごめん、風入れていい?」
「暑いのか? エアコンの設定を下げても良いが」
「何か…無性に風が感じたい」
「気分でも悪いのか」
「まあ、微妙に。開けるわよ」
もはや許可を求めるというより宣言ではあったが、イサナはそれについて意義を唱えはしなかった。全開にしたサイドウィンドウに肘杖をついて、夜風を吸い込む。リエの襟もとにわだかまっていた髪が風に流れた。
「…大丈夫か」
気遣わしげというには些か事務的に過ぎる…冷静な声さえ、この際は微妙に苛立たしい。
CXー5の、安定感のあるエンジン音に耳を傾けながら…リエは呼吸を整える。
マサキの「運命の女」は…ミサヲなのだ。そんなことは、あの二人の近くにずっといたリエは、タカミの話を聞くよりも随分前から知っていた。だからどんな形であれ、マサキは彼女を護り続けるのだろうと、漠然と思っていた。
しかしどんなに愛していたとしても、兄ではどうしようもないことがある。そのために、自分の眼鏡に適った男をミサヲに近づけたのだ思っていたし、今でも基本的にその認識は変わっていない。
変わったとすれば、その選定基準はあくまでも世間一般的な男の機能仕様ー社会的地位とか身体的優位性とかーなどではなく、他でもないマサキ自身が「傍にいると面白い」ことだったらしい…というくらいか。だからミサヲの口から「入り浸ってるのは私じゃなくて兄さんのところ」などという台詞が出てくるのだ。
だが、熾天使がタカミに託した、〝墓まで持っていくべき秘密〟。…曰く、マサキとミサヲは…全くの他人ではないにしろ、婚姻を妨げるほどの血の親さはない。
それを、ミサヲは知らず、マサキは知ってしまった。
だが、今更知ってしまったからといってどうなるものでもない。ただ、ミサヲが憂い、イサナが不審に思っている…マサキの失踪癖は、その葛藤の産物であるに違いなかった。
『おかしくなって暴れ出しそう』な程の葛藤に疲れ果てたマサキは、あの雨の夜…リエのフラットに転がり込んできたのだ。
ひどい顔色、いつになく茫洋とした黒褐色の双眸。『ただ独り寝がイヤだったってんなら、来るところが違うわよ。わかってるでしょ』と言ったリエに、口許には微かな笑みを浮かべて悪怯れもせず『叩くドアを間違えたとは…俺は思ってない』と言い切った。
実際、そうだったのだろう。
マサキは決して誰かに凭れかかろうとはしない。ただ、自身を調律する時間と場所が欲しいだけ。ある意味可愛気がないが、それだけに時に痛々しい。
タカミが何を言いたかったのか…概ね想像はついた。
『あなたはミサヲちゃんを諦めなくていいって…僕が言ったら良かったんですか?…無理ですよ。あんなサキ見てたら、言えるわけ…ないじゃないですか!』
渦中にいると何も見えなくなる。だが一旦、局外に身を置いてしまうとよく見えるものなのか。タカミはこの縺れた糸が誰かを傷つけてしまうことを憂えているのだろう。
誰か……それはマサキかも知れないし、イサナかもしれない。あるいはミサヲかも。最悪のケースとして、そのすべて。彼らの幸福を心から願っているのに、できることはなにもない。
――――苦しんだんだろうな、あいつなりに。傷を剔ったのは私か。
セラフィンとその弟が抱える秘密を聞いてしまったことを後悔はしていない。墓まで持っていけというならそうしよう。だが、ほぼ無理矢理訊きだした格好になったことは一応悔いてはいる。まさかフラッシュバックを起こすほどだったとは。
それぞれの心は決まっている。運命にも似て確定的。それでもまだ迷ってる。互いが互いを想いあうが故に。気遣えば気遣うほどに糸は絡まる。身動きがとれなくなっていく。
この男も、また。
――――もう、月から眼を離せないのに。魚のくせに溺れかかってる。
マサキの〝わけわかんなさ〟に惹かれて、月の光に目が眩んで、身動きとれなくなってる。
リエは大きく息を吐いて、背をシートに沈めた。
「鯨吉イサナ!」
フルネームで呼んだのは、先刻の意趣返し。
「…あんた、ミサヲを愛してるんでしょ」
「…ああ」
十六分音符ほど後れた。…けどほぼ即答か。――この野郎。
「だったら私に言えるのはこれだけよ。
さっきも言ったけど…あんたはチョーカーといわず、さっさといい指輪探してミサヲに贈る。それからストレートに、結婚してくれって言いなさい。
…それから後は、ミサヲが決めるわよ」
――――――――Fin――――――――
- CXー5…マツダのクロスオーバーSUV。大人数乗せるわけでもなく、かといってCXー3では手狭というクラスに丁度よさげ。個人的にはここまで厳つくせんでも、とは思うが…2022現在、マツダがプレマシーはおろかアクセラ・アテンザまで作るのをやめてしまったから仕方ない。
- 実際のところ、人気のない道ばたに自販機コーナー、とかいうのは日本にしかない。海外では人気のないところに自販機を置くと、大概ぶっ壊されるか持ち去られるらしい。ここはフィクションということでご容赦。
- アクタイオン…ギリシャ神話に登場する狩人。女神アルテミスの裸身を目にしたため女神の怒りにふれ,鹿に変えられ自分の猟犬にかみ殺されるという悲惨な罰を受けた。話だけ聞くと結構理不尽…。
- カウンターテナー…成人男性歌手のパートの一つで、女声に相当する高音域。いわゆる裏声に、トレーニングによって声量をつけ、音色を広く深くするんだとか。
- レミ…雷レミ、言わずと知れたカミナリ姐さん。タカヒロの師匠でソプラノ・スピント(情熱的で激しい感情をあらわす声)。