Akino-ya Banka’s Room
Evangelion SS 「NO APOLOGY Ⅱ」

「十六夜」に関するAPOLOGY…..

裏なら裏らしく裏かきませう(爆)

 はい、たまには「裏」の面目(<あるのかそんなもの)を立てなければ!というわけで、本当に久々の「裏」的SSです。(柳が目くじら立てるのが目に見えとるなぁ・・・・(^^;)当ページ最初のSS「NO APOLOGY」の続編と考えていただければよろしいかと(<書いたのは実に一年一カ月前(^^;)時間的には表の第五話A Partないしはその後に相当する話とお考えください。

 ・・・でもって、性懲もなく加持×カヲルでございます<(_ _)> 毎度ながら非道なシチュエーションですね。岩の上なんて痛くってしょーがないでしょうに。

 豪快にすれ違っちゃってるこの二人。だれかこの泥沼を何とかしてやって欲しいものです。甘え下手なもんで一人ですべて抱えこんじゃうカヲル君はもとより、言ってしまえばつくづくお高いカヲル君にえらく執着してる加持さんに、いつか幸せが訪れることを祈って・・・・・合掌。

 「カヲル君の心に住み始めた誰か」について。

 タカミ君じゃありませんよ(^^;・・・念の為。それじゃ本当に水仙なヒトになってしまいます(笑)なんせ「御使~」および天井裏とちがって、こっちのタカミ君(<柳と万夏は区別するためにタカミ君Jr.と呼んでいる)はカヲル君とおんなじ顔ですからねっ(^^;;

 彼はあくまでも、今のカヲル君に対するひとつのアンチテーゼという位置づけです。無茶苦茶意識はしてますが、そういう対象(爆)とは違います。・・・それでも妬くか、加持さん(^^;(<毎度ながら非道な扱い・・・すまん(笑))

 そして、いっぺんやってみたかったダミー’Sにたかられるカヲル君。今回こっちの描写だけで力尽きたんじゃないか、と言われそうで怖いです。禁断のカヲル×カヲルネタ・・・・ここんとこだけ切り取って、某N様に捧げます(笑)

 タイトルについて。アーティスト不詳ですが、「シティハンター」のエンディングかなにかで使用されていた「十六夜」って曲、ご存じの方おられます? ・・・おられない? いえ、いいんです。殆ど関わりなくなっちゃいましたから(^^;;

 十六夜を「いざよい」と読むのは皆様ご承知のことと思いますが、動詞としての「いざよふ」は「ためらう、たゆたう」の意味があるそうな・・・(<たまにはたのしい古語辞典♪)しかし、今度も主演二人は書き手の意図をぶっちぎってくれたのでした。ちゃんちゃんっっ♪(<更に自棄)

1998,9,26


 …というのが、初回の言い訳です。

 ところでこのSS、そもそもねこていん様のイラストにいたく感銘を受けて成立した経緯があり、一時挿絵として掲載させていただく栄誉を頂いたこともあります。

 当時の言い訳が、こちら。


 カヲル×カヲルは実のところ万夏がいつかやってやると画策していたネタです。表がダミーの話に入ってからは、これはもう書くしかない!くらいに思っていた(<しかし某Jr.でやっちゃうと大家の怒りを買うは必定(^^;)のですが、SSに組み上げるまでには至りませんでした。

 そこへもってきてこのイラストを拝見し(原題は「群衆」)陶然と言うより朦朧としたカヲル君の表情に見事ブッツリいってしまいまして、この話(「十六夜」)が出来上がりました。・・・ですが別に加持×カヲルのシーンが些末と言っているわけではありませんよ(^^;あれがないと、話としてまとまらないんですから(汗)

 しかしダミー’sにたかられるカヲル君というお題(<お題なのか?)は実際には大変難しいです。何でって・・・ダミー君、笑うばっかりで喋ってくれない!! おまけに意志が無い! ・・・・・こらぁ話のつくりようがありません。そんなわけで、極悪非道な夢オチに堕したような格好で非常にお恥ずかしい次第ですが、なんとかひっくりまとめて辻褄はあった(<そう思ってるのはおまえだけだ、万夏!)ということで、何とぞご容赦を<(_ _)>

 ねこていんさま、こんな一発でスイッチはいっちゃうような絵をありがとうございました。そして勿体無くも万夏の我が儘につきあって掲載を許可してくださり、不肖万夏、海よりも深く感謝しております<(_ _)>

1998,9,28


 あの頃は楽しかった…

 なーんて年寄り臭く懐古してみたり。今や、かつて万夏が入り浸ったページの殆どが閉鎖になってしまい、寂しい限りです。

 実はこの時点で、万夏は「そして御使は~」と「すべて世は~」のタカミ君は別物、という大家の言をマトモに信じていたのでよくよく読み込むと微妙に話がおかしくなってまいります。

 当時タカミ君はまごうかたなきAIという位置づけだったんですね。それがリツコさんに岡惚れしちゃったばっかりにオリジナルとは別方向に跳ね返ってゼーレを壊滅させてしまったという。…カヲル君にしてみれば、ある意味で確かにもう一人の自分であったわけです。だからこそ怖れてさえいたフシがある。一時自失したように見えたのも、自分自身に突きつけられた宿題に思わず立ち竦んでいたのですが、加持さんにしてみれば…単純にタカミ君が消えてしまったから悲しんでるように見えたと。だから今更だけどなんとなく妬けてしまう。…なんのこたーない、今回のお話はしょっぱなの「言い訳」どおり豪快なすれ違いなのです。「NO APOLOGY」でなんとなーく、本命が別に居るんだろうなという感触を持っていただけに、誤解しちゃっただけで。

 これを書いた頃にはもう、万夏の本音としてはシンジ君じゃカヲル君は救えんなぁ、と思っていたので、実は「カヲル君の心に住み始めた誰か」ってのは完璧に空席だったというのは今だから言える話です。あ、レイちゃんは別格ですが。故に、このときの加持さんの懊悩はかなり無駄なんです。この時点でのカヲル君、本当に他に縋るものがなくて加持さんによりかかってましたから。
 このときにもう一歩加持さんが踏み込んでいたら…あ、それこそ不毛か。基本が浮気相手だし。(<まだ言うか)

 しかし、「すべて世は~」がreboot完結してみると、意味合いはかなりズレてくるけど結局カヲル君がタカミ君を強く意識してたことには違いないし、「すべて世は~」ラストあたりとか「楽園に寧日なし」なんかに至ってはタカミ君、加持さんにやっかまれても文句は言えないような役回りでしたよね!?(ここらへんは万夏の捏造じゃない!本編が既にかなり怪しげな展開だったもーん♪いやまったく、万夏はとうとう大家が宗旨替えしたのかと思ったぞ)

 そんなわけで、なんとなく辻褄あってしまったところが笑えます。はっはっは。(<嘘をつけ、嘘を!何処がどう辻褄あったってんだ!)

 今回はどうも喋りすぎてしまいました。

 それでは皆様、次回まで万夏が正気でいたら・・・・・いや、何も申しますまい・・・・・・(^^;

2017.10.9

暁乃家万夏 拝

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