沈黙

沈黙-Dance with me tonight-

 「裏なら裏らしく裏書きましょう!」の「I wish your happiness」バージョン。
 大家から「I wish~」は最後の砦なのでBLは駄目、といわれて挑戦したイサナ×ミサヲちゃん。RKSを標榜しながらノーマルカップリングなんて一度も単品で書いたことない癖に無謀なことやってます。※後半は大家もどっちらけになったらしいです


 相変わらず黒幕なサキ、振り回されるイサナ、ちょっと斜に構えて見てるリエさん。頭がお花畑だけど見るところは見てるタカミ。さて、どう転がりますやら。

沈黙ーDance with me tonight-
「…邪魔か?」「別に…」ミサヲは軽く俯くと、椅子から少しだけ腰を浮かせて、右へ寄った。ミサヲSide
倉庫(ロフト)Barにて
そう強くもないくせに、呑むのは好きときたものだ。呑んでいるとき特有の…少しフォーカスの甘い視線を手許のショットグラスに落として口を開く。「イサナお前…結婚するつもりはあるか?」イサナSide
Femme Fatal
「あんたんとこの顧問弁護士!」「・・・なんだ、イサナのこと」きょとんとして、しかしあっさりとファーストネームで呼び捨てておいて、ミサヲがこともなげにアイスティに口をつける。リエSide
醜聞 ~after “Femme Fatal”
「白状しますよ。好きだったんです。そう…あの事故よりもずっと前から。…抱いて欲しいと思う程度には」タカミがグラスを置いて零した台詞は、あまりにも恬淡としていたから…イサナは却って何も言えなかった。イサナSide
Jealous guy
寝室、夜明け前の薄闇。ベッドの中で女の髪に手を触れながら口にするような台詞では…断じて、ない。しかし、マサキの所作を見ていると…頭から離れていないのは音楽のことというより、実はミサヲのことなのではないかと思う。リエSide
KISS
大丈夫かと訊くと、大丈夫と微笑う。…そういうときの彼女は決まって、大丈夫ではないのだ。イサナSIde
溺れる魚
いつもただ便利の虫除けのと言っている癖に…何だ、だいぶサマになってきてるじゃない。戸惑いながらも縮まっていく二人の距離を見るのは、リエにとって時に楽しく、時に苛立たしい…。 リエSIde