Now it’s time.
(もうお別れだね)

Akino-ya Banka’s Room
Evangelion SS 「No Apology Ⅸ」

If I can’t be yours

 「冬月タカミ」の名で学校に送り込まれてきた少年…老人達ゼーレは彼をタブリスのコピーと結論して捕獲に動いた。魂なきはずの身がなぜ長時間にわたる稼働を実現しているのかは捕獲・調査してみないとわからない、というのが老人達の言い分であった。
 逆らえる訳がない。
 加持リョウジは把握していた標的冬月タカミの位置情報を、老人達の使いに渡すしかなかった。
 ――――だが、狩り場となった廃屋で、凶弾に倒れたのはたまたま居合わせたカヲルの方だった。
 狙撃者はスコープから目を離して舌打ちした。純然たる計算違いであるのは明らかだったが、加持は、そんなことに頓着できなかった。
 っとなった。そうとしか言えない。
 加持は第2射を構えていた狙撃者を殴り倒した。そして揉み合いになった挙げ句…狙撃者自身が持っていた拳銃で射殺してしまったのだ。
 動かなくなった男の周囲に朱が広がるのを見て、自分が退路を断ってしまったことを知った。
 その場に膝をついたまま、拳銃を握りしめていた加持は、ふっと月が翳ったことで我に返った。音もなく舞い降りた彼の姿を認めたとき、一瞬、先刻の事が悪い夢であった気がした。
 …だが、現実は容赦なく降りかかる。
「…あなたですか」
 タブリスのコピーとされる少年。学校で見せていた、いっそ無邪気な程の微笑はそこにない。カヲルがあるとき加持に向けるのと同じく冷静な侮蔑…あるいは嫌悪を込めた視線が加持を刺した。
「…どうして、あなたしかいないんですか。どうして…!」
 降り立ったタカミは憎々しげに呟き、拳を握りしめた。
 何を言われているのか理解らなかった。…ただ、カヲルと同じ顔をした少年の、殺意一歩手前の嫌悪…憎悪だけは身を切るほどに伝わってきた。
 カヲルはここまで方向性を持った憎悪を見せることはなかった。カヲルの嫌悪は唯一人を除いて、世界の全てに向けられていたから。
 だが、彼はふいと目を逸らし…抑揚の乏しい声で言い放った。
「…手伝ってください」

***

 カヲルの傷は然程ひどいものではなかった。捕獲のために使用されたのは麻酔銃であったし、あとは倒れた時にできた軽い打撲と擦過傷程度である。それよりも、打ち込まれた麻酔の成分が引き起こしたショック症状の方が重篤だった。
 遷延する意識障害。一週間を経過しても、カヲルは目覚めなかった。
 タカミが指示した場所はカヲルとレイが住んでいたマンションである。加持はゼーレに嗅ぎつけられることを危惧したが、タブリスのコピーとされる少年は全く頓着していなかった。
「研究所に露見していない以上、ここに問題はありませんから」
 理由については一切の説明をしなかったが、老人達から粛清の手が伸びることを…彼は一切考慮していないようだった。そして表面上は何事もなかったように研究所に戻っては、必要な情報を抜き取って戻ってくる。
 目覚めないカヲルに、レイの悲嘆は拒食に繋がり、レイもまた衰弱していく。
 タカミは丁寧に宥めていたが、そのタカミが不在の間にレイはふと姿を消してしまった。カヲルの枕元に蹲り、「カヲルにお薬あげなきゃ」と呟くように言っていたのを加持が聞いたのが最後だった。
 外的な侵入ばかりを警戒していた加持は、レイが自ら出て行く、という状況を想定出来なかった。それはタカミも同じであったらしく、レイの失踪を告げたときもカヲルが被弾したときのような強い調子でなじったりはしなかった。
 おそらく、研究所で投与されていた薬をやめていることと、カヲルの意識障害が彼女の中でリンクしてしまったのだろう、と沈痛な面持ちで言っただけだった。
 皮肉なことにその日の夕方、カヲルは意識を回復した。
 しかし、研究所を出る少し前辺りからの記憶が抜け落ちており、タカミは勿論、加持のことも認識できないようだった。レイの姿がないことにひどく取り乱しはしたが、自分と同じ顔の少年が穏やかに宥めるのを受け容れることはできた。
 毅然、あるいは冷然。硝子細工のようだったかつてのカヲルの姿しか知らない加持にとって…同じ顔の少年の胸に頭を預け、銀糸の髪を撫でさせるまま目を伏せている姿は強烈な違和感をもたらした。
 その違和感が嫉妬と直結していることを、加持は自覚していた。

***

「彼女はおそらく研究所の手に落ちたのだと思います。だから僕が研究所へ戻って…彼女を解放します。…ここまで送り届ける事は無理かもしれませんが」
 幾分蒼ざめた顔で、タカミはそう宣した。成算のないことを口にするようなタイプには見えなかった。彼が出来ると言えばそれは出来るのだ。
「僕にはもうあまり時間がない。彼女が戻ったら、二人を連れてなるべく早くこの街を出てください。そう…せめて、彼が記憶を取り戻すまで。ゼーレのことは一切気にしなくて結構。ただ、研究所の手の届かない処へ二人をかくまってあげる事は…僕には…繋がれた・・・・僕にはできない。
 …あなたに委ねるしかありません」
 最後の一言に滲む、深い痛恨。加持に後事を委ねることを屈辱とさえ感じている様子を隠しもしない。
『…どうして、あなたしかいないんですか』
 苦悩。愛惜。憎悪。悔恨。それらが綯い混ざっていながら、あくまでも静かに…彼は何度かその言葉を口にした。カヲルがこんな心細い状況に置かれることが理不尽でたまらないと言うように。
 どれほどに詰られても、加持にはそれに対しての反論を持たなかった。それだけの理由があった。
 彼が出て行くのを察したのか、カヲルがTシャツを一枚まとっただけで、寝室から出てきた。ひどくおぼつかない足取りであった。
 それを見たタカミが、話は終わりだと言わんばかりに加持の前からすいと離れ、ふらつくカヲルをごく自然に抱き止める。
 目覚めた時、自分と同じ顔をしたこの少年のことも、カヲルは憶えてはいなかった。彼もくだくだと説明することはしなかったが、カヲルは以前のような警戒感を示すことはなく、彼の言うことは素直にいた。彼が何者であろうと、自分にちかしいことだけは理屈でなく理解しているかのように。
「…行くのか」
「…うん」
 背だけはタカミよりも僅かに高いが、また少し痩せてしまったカヲルのほそい身体を、少年は無上の慈しみを込めて抱き締める。
「…大切なひとを…護ってあげられなくてごめん。でも、必ず…すぐにあなたの許に帰してあげるよ。
 だから、今は待ってて」
 カヲルも、無条件で諾を与えるには重すぎる何かを感じてはいるのだろう。何かを言おうとして、言えずにただ少年の背に腕を回し、震える指先でシャツを掴む。
 まだあまり思うように身体が動かないのだ。今の自身が何が出来る訳でもないことを、カヲルは理解りすぎるほど理解っている。だからただ、悔しさが嗚咽になって零れた。
「待っててくださいね…」
 カヲルをすぐ傍のソファにそっと座らせ、いたわりと愛惜を込めてその銀糸の髪に口づけてから…彼は振り向くことなく部屋を出て行った。
 それを見送ったカヲルが、こみ上げる嗚咽を抑えながら肩を震わせるのを、加持は胸に刺さる痛みとともに見つめていた。

***

 やりたいことがあったはずだった。見極めたいモノがあったはずだった。しかし、カヲルに出会ってしまってから全ては崩れ、意味を喪ってしまった。
 脅威ゼーレであったものはもう存在していない。…何が起こったのか、タカミが何をしたのかは知るよしもないが、彼の言動からそのことだけは確かであった。
 しかし全てが終わったわけではない。人工進化研究所は存在しているし、カヲルとレイを取り戻すことについて研究所が諦めることもないだろう。しかし、カヲルが研究所との決着を付けることに拘泥しないなら、逃げ続けるという選択肢もあってよいはずだった。
 ――――せめて、カヲルが記憶を取り戻すまで。
 タカミの判断の正しさを、加持は認めないわけにはいかなかった。
 蒼白な顔でソファに座したまま、泣き崩れてしまうのを寸前で留めているような紅瞳。そこに、かつてのようなつよさはなかった。記憶という、生きていくための拠り所に大きな欠落を抱えてしまった所為もあろう。だが、その欠落のうえにも更に大切な存在をもぎ取られようとしている不安が、儚さの色を濃くさせていた。
「…立てるかい」
 それ以上、見ているのが辛くなって…加持は手を伸べた。
「ベッドに戻って…もう少し、横になっていた方がいい。ふらついているじゃないか」
 座っていることにさえ多大な労力を必要とするかのように、カヲルの額は汗で濡れている。それでも伸べられた手を退けながら口にした言葉を、加持は聴き取り損ねた。
「…って言った…」
「…何だって?」
 ひくりと、カヲルの肩が揺れる。
「…待っていてくれ…と、言った…でも彼は…自分が帰ってこれるとは思ってない…!」
 思わず、加持は声を呑んだ。確かに、彼は自分を・・・待っていてくれとは言わなかった。
『僕が研究所へ戻って…彼女を解放します。…ここまで送り届ける事は無理かもしれませんが』
 …そういうことなのだろう。
「…わかってて…止められなかった…止められる訳がない…わかってる…僕にとって一番大事なのが誰かぐらい…僕だってわかってる…でも…」
 憔悴した頬を、数行すうこうの涙が零れ落ちる。
「―――――っ!」
 意味を成さない叫びが、かさついた唇をして迸った。
 頭を抱え、掻き毟ろうとするカヲルの腕を、加持は全力で抑えなければならなかった。そうでなければ、頭を血塗れにしてしまいかねないほどの力が入っていたからだ。先程、数メートルを歩くのでさえふらついていたのが何かの間違いのようでさえある。
 腕を抑えられたことで更に混乱し、振り払おうとしてカヲルが猛り狂う。…だが、そんな過大な出力が何時までも持続するわけがない。ある一瞬、糸が切れてしまったように加持の腕の中にくずおれた。
 四肢が痙攣を起こしたのだ。涙で濡れた紅瞳を見開いたまま、荒い息をついている。
「誰なんだ…君は…どうしてそこまで…」
 か細く、絞り出すような声。消え入るような言葉の後半は、既に加持の耳には入らなかった。
 ただそれ以上、何も云わせまいとした。
 何も聞きたくなかった。だから、色を失いかさついたカヲルの唇を…ただ唇で塞いだ。

***

 首筋、それから肩。唇で触れるか触れないかという距離でなぞり、その間にも丈の長いTシャツをたくし上げて下肢の内側を撫で上げると、あえかな声が上がってしろい身体が跳ねる。
 ――――これが初めてというわけではない。
 老人達ゼーレから追われていたカヲル。老人達に頤使されながら追う立場であった加持が、その身の安全と限定つきの自由の保障を、老人達と交渉した。老人達と、研究所と、双方の追っ手から身を隠すことは困難と判断したカヲルが、臑に傷持つ加持を交渉者として選んだ。
 その見返りとして、カヲルが加持に差し出したのは彼自身であった。
 『一度だけ』という約束はしていなかったが、ゼーレとの交渉が成立すれば、協定の維持は加持の保身に関わることであり、カヲルが加持に支払うべき負債は何もない。
 それでも、求められれば拒まなかった。
 拒まれないことに自惚うぬぼれられるほど甘い関係でもなかった。むしろ、拒まれないのが不思議な程に、カヲルは冷淡であった。
 抱けば相応それなりの反応はあるものの、いつも早々に起きて身繕いを始めてしまう。いっそ義務的とさえ見える冷静さがひどく歯痒く、焦れて無理に引き留めてしまうこともあった。
 そんな時も、あからさまに煩わしげに…それでも行為に応じた。終いには、カヲルが彼自身を傷つけるためにそうしているようにも思えてきて…ただ求めることさえ、加持は胸に鋭い痛みを伴うようになっていった。
 終わりにすべきだ。そう思っていた。加持が求めさえしなければ、終わる関係。それは理解っている。
 …それでも、二人きりになれば求めてしまう。胸奥に刺さる痛みさえ、麻薬にも似て抗い難い何かが沈黙を強いた。
 ――――その矢先のことだった。
 過大な出力のあとで、過負荷オーバーロードに陥ったからか。それとも、先刻の慈しみに満ちた抱擁の所為か。抱き締めたほそい身体は、いつもよりひどく素直に反応する。それなのに、紅瞳は閉ざされたままで…微かに開いたときも茫洋として何も映さない。
 加持はそれが何か口惜しくて…思わず強く抱いた。そのしろはだに、所構わず痕をつけた。
 絶えなんとする呼吸いきの下から切れ切れに聴こえる苦鳴を、自分のものでない名前を…加持は敢えて黙殺した。
 今は、それを聴きたくない――――。

***

 早朝の淡い光は、カーテンをひいたままの部屋の中を薄青く見せる。
 白を通り越して蒼褪めた膚の色は、その所為だけではない。憔悴した頬が、今更のように加持の慚愧の念を煽った。
 ――――何も期待してはいけないのに。
 ひとときこの腕に抱くことは出来ても、決して手に入らない。それが理解っていながら、何故思い切れないのだろう。
 傍に居ることが、苦しくさえあるのに。
 絞ったタオルで身体を拭い、ベッドまで運んでも、カヲルが目を覚ます様子はなかった。
 夜明けまではもう少し時間がある…そんなことを考えながらポケットの中の煙草を探りかけ、加持は苦笑して止めた。
『…煙草、消して貰えませんか』
 物憂げに寝返りを打ち、そう言い放つ。そんな情景シーンさえ、いっそ懐かしい。敵意が、嫌悪が内包されていようと、少なくともあの時…紅瞳は加持を見ていた。
 その時、何かが消えた。
 一瞬、何が起こったのかわからなかった。
 消失したのが、常に部屋の中にあるべきもの…冷蔵庫やエアコンの低い唸り、家電製品の待機ランプの細い光であることに気づき、加持は立ち上がってカーテンを開ける。
 窓の外…未明の空は青というより群青に近い。そのもとに、暁暗に沈む街が見えた。そこに一点の灯もない。…街灯が、消えているのだ。
 どの程度の規模かは判らない。しかし、この一帯の電源供給が落ちている。夜明けを迎える空は晴れ渡り、停電を説明づけるような気象条件はなにひとつ見当たらないというのに。信号さえも消えてしまった。
 その時、ベッドから起き上がる気配に加持は振り返った。
 まだ何も身につけていない上半身を夜明けの薄闇の中に晒して、カヲルはただ座していた。そして、彼にしか見えない何かを見開いた紅瞳で追っていた。
 今は儚さばかりが際立つ、薄闇の中でも淡い光を放つかのような皓い膚。しかし、蒼褪めた頬の涙痕は消えていた。
 声をかけ損ねて、加持はその場に立ち尽くす。そうして、硝子細工のように透明な表情のまま…緩慢に身繕いするカヲルを、ただ見ていた。
 服を整えたカヲルがベッドから立ち上がり、加持の方を振り返ると、少し癖のある銀色の髪が僅かに揺れた。
 カヲルが加持の方へ歩き出した。…そう思ったのは一瞬で、カヲルは加持の傍をすり抜け、テラス窓を開けてベランダへ歩み出る。
 その時…消えたのと同じくらい唐突に、照明が点いた。
 時間にして、その間1分もあったであろうか。街に灯が戻り、信号が点灯する。家電の低い唸りが、無音の世界を破った。
 ベランダのフェンスに手を掛け、カヲルは瞑目して街の音を…凍っていた時間が流れ出す音を聞いていた。
 ややあって開かれた紅瞳が明るみ始めた空を映す。…そして、何かを振り切るように踵を返した。
「…迎えに、行かなくては」
 引き留めようとした加持の手は…宙を掴んだ。

――――――――Fin――――――――


Akino-ya Banka’s Room
Evangelion SS 「No Apology Ⅸ」



If I can’t be yours」についてのApology…

加持さん…あなたってひとは

 裏なら裏らしく裏書きませう!のシリーズではありますが、今回は「すべて世はこともなし」の第参話「Moonlight Waltz」ラストで撃たれたのがタカミ君じゃなくカヲル君だったら?という話。「No Apology」からの分岐モノということになりましょうか。
 なーんてのは後付けで、(<こら!)ぶっちゃけ最近すっかり影が薄くなった加持さんを呼び戻したくなって「加持さーん。かむばーっく!」と叫んだら、「…そりゃ、時間を戻すしかないね」という何者かの囁きが。そんなこんなでこのお話スピンオフが生まれました。

 しかしどうひっくり返しても…この御仁は、間男ですねえ。通りすがり。衝動。刹那的。…でもどうしようもなく愛してる。
 うちのカヲル君がお高いのはいつものこととして…記憶がなくなりでもしたら加持に寄っかかってくるかなと思ったのですが、やっぱり別方向へ転がってしまいました。どうしてこうなっちゃうんだろうなぁ。

 ゼーレはMAGIの接収を目的にタカミ君の捕獲をねらったのですが、うっかりカヲル君を誤射してしまいます。ゼーレはそれまで下手につついて意図しない形でのサードインパクトなんか起こされたら困る、というので(加持を介して)カヲル君にある一定の自由を許していたのですから、ゼーレにとっても全く想定外の事故だったと思うのです。
 タカミ君は自分が狙われる可能性は十分に理解してたし、むしろそれをベースに計画を立てていた可能性もありますが、上記のようなゼーレの思惑を知っていただけにこちらも想定外だった筈。しかしともかくも、(多少の計画変更はあったかもしれませんが)ほぼ予定通りゼーレ(=世界に散らばるMAGI-TYPE)を攻略します。ただ、支配下に置いたMAGI-TYPEを踏み台に研究所ゲンドウを叩くという計画を、レイちゃんを取り戻すタイミングに利用しようとしたのでした。タカミ君としてはSerialー02の身体はどのみち使い潰すつもりだった(!)ので(<それに関しては『すべて世は~』準拠)、それで姫様レイちゃんが助けられるならそれでもいーや、という心算があったのでした。
 カヲル君にしてみればそんなコトこの時点では知りませんから、タカミ君が自身の身柄とレイちゃんを引き換えるような真似をする理由が理解できなくて混乱してるうちに、加持に喰われたというのが今回の話。…でも結局不幸なのはやはり加持さんでしょうな。

 …続き書いちゃうと、今度はタカミ君サイドなお話ですのでビジュアル的にまんまカヲカヲにしかなりませんが(この時点でタカミ君、まだダミーの身体なのでカヲル君のコピー)…どうしようかなぁ。

 タイトル「If I can’t be yours」…は、説明不要ですね。EOE25話のエンディングです。
 「What am I,if I can’t be yours.」は直訳だと「私があなたのものになれないなら、私は何ですかWhat am I」になってしまいますが、歌詞翻訳サイトあたりを拝見すると、「もしあなたのものになれないなら、私が存在する意味もない」なのですね。
 EOE本編でアスカちゃんがシンジを掴まえて「もしアンタがぜんぶ私のものにならないなら、アンタなんていらない」とのたまっておられたので、万夏はいままでこのフレーズについて少々誤解しておりました。私は何ですか→何者でもない→存在しない者…という、いわゆる反語的表現!おぉ納得。(<今更か!)
 …あー…そうすると万夏の茹だりまくった脳味噌は加持カヲとゆーより何やら別のお話を捻り出しそうな気がします。加持カヲでもカヲカヲでもなく今度こそNC18禁…おっとっと(汗)
 何故って加持さんはどうしても自分の全存在を賭けて、というシチュエーションが似合う御仁じゃないんですよね。まあ、そういうところが間男くさいのかもしれませんが。(諄いようですが万夏、加持さんは「いい男」だと思ってるんです。いや本当に)

 それでは皆様、次回まで万夏が正気でいたら・・・・・いや、何も申しますまい・・・・・・(^^;

2019.5.11

暁乃家万夏 拝